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阿輝炒鱔魚

2024年7月30日

鱔魚、和名・タウナギ。ウナギのような体形の淡水魚で、東南アジアから東アジアにかけて広く分布している。日本へも食用として移入され、西日本に生息しているらしい(参考URL)。

台北市中山区 阿輝炒鱔魚

台南にはそのタウナギを炒め、小麦粉に玉子を練り込んだ揚げ麺の「意麺」と食べる、「鱔魚意麺」という料理がある。台北にも何軒かの店で鱔魚意麺を提供している。その一つが、阿輝炒鱔魚だ。

阿輝炒鱔魚 店内の様子

阿輝炒鱔魚を訪れたのは、台湾遠征二日目の午前11時過ぎ。地下鉄の最寄り駅は松江南京駅かな。好記担仔麺という超人気店の三軒北なので、それを目印にするとよいかもしれない。

阿輝炒鱔魚 メニューの一部

開店直後なので自分が口開けの客だった。1人と告げると、奥の壁沿いのカウンター席へと促された。店頭に写真付きのメニューがあるが、客席にはないので要注意。

阿輝炒鱔魚 注文シート

注文はラミネート加工された注文シートに数字を記入して渡す方式だ。「乾炒鱔魚意麺(300NTD)」と「虱目魚丸湯(80NTD)」に1と記入して渡すと、すぐに合計金額を伝えてきた。なるほど、事前に支払う方式なのね。

阿輝炒鱔魚 レシート

日本円に換算すると、乾炒鱔魚意麺だけで約1400円。合計金額は約1800円。ネットでヒットした過去のメニューの価格と比較すると、ここ最近で急に値上がりしているようだ。物価高騰は日本だけの話じゃないのだなあ。

乾炒炒鱔魚意麺+虱目魚丸湯

(繁体字のドット印刷は字が潰れて読みにくいなー)なんて思いながら、待つこと7分ほどで注文した料理が運ばれてきた。これは美味しそうだなー。どれどれいただきます。

乾炒炒鱔魚意麺 300NTD

まずは乾炒鱔魚意麺。メニューの日本語表記は「タウナギ揚げ麺炒め」だ。鱔魚意麺はとろみスープに浸ったウェットなタイプ(この店では鱔魚意麺焿)が標準だが、スープなしのドライなタイプ(乾炒~)もある。今回注文したのは、もちろん後者だ。

全蛋麺を揚げて戻した意麺がウマい

意麺は揚げ麺を茹で戻しただけで、炒めてはいないのかな? 具はタウナギ、玉ねぎ、キャベツ、ニラ。ニンニクがたっぷり使われ、タレは甘酸っ塩っぱい味つけだ。例えるなら、トロミをつけていない酢豚のような味かなあ。

タウナギはプリプリした硬い肉質

タウナギはプリプリした硬い肉質で、フグやカワハギのような弾力がある。意麺は千切れそうで千切れない、しなやかなもちもち食感。タウナギの旨味と酸味のあるタレが、意麺に滲みてめっちゃウメーン!

虱目魚丸湯 80NTD

虱目魚丸湯。メニューの日本語表記は魚団子スープ。虱目魚はサバヒーと呼ばれる白身魚で、台湾では幅広く食べられている。そのサバヒーを使ったフィッシュボールが入ったスープなのだ。

魚団子は肉質しっかり

スープ自体はすごく淡白な味付けだが、胡椒が意外と効いている。魚団子は肉質がしっかりしていて、噛み応えある。このスープもとても美味しい。乾炒炒鱔魚意麺にもあう。

レンゲには「いちばん」の文字

二品をぺろりと平らげて店をでた。期待以上に美味しくて、大満足のランチになった。阿輝炒鱔魚は台南の延平市場内の屋台が1号店らしいし、もし機会があれば本場の台南へ行ってみたいな。

店舗情報住所: 台湾台北中山區吉林路87號
営業時間: 11:00~14:30, 16:30~21:00
定休日: 無休
主なメニュー乾炒鱔魚意麺 300NTD
虱目魚丸湯 80NTD