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中華ダイニング 高格

今週はオフ会で食べた焼きそばです。普段、ひとりでの食べ歩きばかりですが、複数人数でいろいろ食べると料理の感想をメモする暇がなかったり、写真点数が多くなったりで、記事化するのが結構大変。でも多くの種類の料理を味わえるってのは楽しいですね。ひとりだと2品くらいで満腹ですからねー。


昨年9月、神田に中華ダイニング・高格という浙江料理=浙菜の店がオープンした。オーナーさんもシェフも寧波出身とのことで杭州だけでなく寧波の郷土料理も充実しているとのこと。寧波といえば個人的に日本の上海焼きそばのルーツとして注目している町である(詳しく知りたい方はこちらからどうぞ)。できれば一度、寧波の焼きそばを経験しておきたいものだ。

神田 中華ダイニング 高格

そんな中、中華料理が縁で親しくさせていただいているブロガー・みにたろうさんから、高格でのオフ会のお誘いがあった。いまでこそ口コミサイトで高評価を得ているが、当時は全く無名の状態。既にこちらの寧波郷土料理を体験済みのみにたろうさんが先達してくれるなら願ったり適ったりだ。渡りに船と快諾し、かくして参加者4名のオフ会が開催された。

頃は昨年の11月下旬。金曜の19時に待ち合わせ。みにたろうさんがオーナーの林さんのオススメを確認しつつ、アラカルトで注文してくださった。品数が多いので、みにたろうさんのレポを参考にしながら、ざーっと紹介していこうっ!

水晶冬瓜 580円

1品目は水晶冬瓜(580円)。みにたろうさん一押しの品。みずみずしい冬瓜のほのかな甘味と、それを活かした控えめな味付け。まさに水晶のような透明感で目でも楽しませてくれる。

蜜汁糖藕(もち米詰め蓮根の蜜汁掛け) 580円

2品目は蜜汁糖藕(もち米詰め蓮根の蜜汁掛け・580円)。蓮根の穴にもち米を詰めて甘い汁で煮込んだもの。食感のコントラストが面白い。それにしても蓮根に何か詰めたくなるのは世界共通なのだろうか。

绍兴酔鸡肉(酔っ払い鳥) 780円

3品目は绍兴酔鸡肉(酔っ払い鳥・780円)。こちらは味のお試し的にお店がサービスしてくださった。紹興酒に漬け込んだ鶏肉がジューシーで旨味たっぷり。こちらの酒も進む。

龙井虾仁(エビの龍井茶炒め) 1180円

4品目は龙井虾仁(エビの龍井茶炒め・1180円)。以前、表参道の燕 東京茶楼でもいただいたことのある杭州の名物料理。真ん中に伏せたコップの中には龍井茶が入っていて、少し隙間を空け味を調節するアトラクション的要素もあって面白い。ほんのりお茶の香りのついた程よい塩加減。本来は川エビを使うらしいが、プリプリのエビも美味い。

四喜烤麸(烤麩の煮物) 580円

5品目は四喜烤麸(烤麩の煮物・580円)。麩のほかに4種の食材=四喜を使った煮物。干した金針菜、生ピーナッツ、キクラゲ。甘めの味付けなのだが上品で食べ飽きない。これも酒のアテにピッタリ。

高格苔菜小方烤(特製角煮の青のり掛け) 1080円

6品目、高格苔菜小方烤(特製角煮の青のり掛け・1080円)。寧波の郷土料理で、紅麹を使った豚の角煮に素揚げした青海苔と砂糖をトッピングしたもの。日本人には思いつかない組み合わせだが、これがめっちゃ美味い。青海苔の風味が格別だ。個人的にとても気に入った。

滑炒鱼片(スズキの高菜炒め) 1280円

7品目、滑炒鱼片(スズキの高菜炒め・1280円)。ホクホクしたスズキの身肉に高菜の酸味がちょうど良い塩梅で絡む。筍の歯応えが良いアクセントだ。港町の寧波、海鮮料理は外せない。特にスズキやイシモチなど白身魚が定番のようだ。

高格肉末一品豆腐(高格一品豆腐:挽肉) 880円

8品目、高格肉末一品豆腐(高格一品豆腐・880円)。絹ごし豆腐を揚げてトロットロの挽肉あんを掛けた一皿。屋号を冠した自信作だけあって、日本人の舌に好まれそうなどこか懐かしい味わい。酒にはもちろん、ご飯にも合いそう。

寧波炒面(寧波風焼きそば) 880円

9品目は寧波炒面(寧波風焼きそば・880円)。ついにきた、焼きそば! メニューには「ラーメンの上海風炒め」という日本語訳付きの「上海炒面」があるが、今回はあえて「寧波でごく一般的なスタイルの焼きそばを」とリクエスト。「日本の上海風焼きそばは寧波の焼きそばがルーツ」という持論を補強してくれる、見慣れた感じのビジュアルだ。

シンプルな塩味の焼きそばでした

麺は中細麺を洗ってから油通ししてあるらしい。具は豚肉・ニラ・キャベツ・人参・干し椎茸。具や麺は同じだが、寧波風はシンプルな塩味だが、上海風は醤油や酒を足すそうだ。なるほど、実際上海にある焼きそばが醤油(たまり醤油=老抽)味だから、それに寄せているのかも知れない。

寧波圆子(スープ) 680円

締めのデザートには寧波圆子(スープ・680円)。モチモチの団子の中にはほどよい甘さの黒ゴマ餡が。スープも柔らかな甘味で、ゴマの風味とともに宴席の余韻を堪能した。

酒もビールから紹興酒、ワインなどなど4人でかなり飲んだ。お会計は1人あたり5000円也。ちなみにこちらのシェフは、中国政府が主催した浙江料理のコンテストで優勝経験のある実力者。その腕前を東京で味わえるの貴重な店なのだ。実は2月にも別の方主催の食事会が同店であったのだが、それもまた美味しかった。まだ浙江料理を未経験の方は、ぜひ一度味わってみてくださいまし。

中華ダイニング高格

店舗情報TEL: 03-6206-8682
住所: 東京都千代田区神田富山町28-5 大曾根ビル 1F
営業時間: 11:00~23:00
定休日: 日曜・祝日(土曜不定休あり)
ホームページ
主なメニュー寧波炒面(寧波風焼きそば) 880円 ※特別注文
上海炒面(上海風焼きそば) 880円

水晶冬瓜 580円
蜜汁糖藕(もち米詰め蓮根の蜜汁掛け) 580円
绍兴酔鸡肉(酔っ払い鳥) 780円
龙井虾仁(エビの龍井茶炒め) 1180円
四喜烤麸(烤麩の煮物) 580円
高格苔菜小方烤(特製角煮の青のり掛け) 1080円
滑炒鱼片(スズキの高菜炒め) 1280円
高格肉末一品豆腐(高格一品豆腐:挽肉) 880円
寧波圆子(スープ) 680円