大廣食堂
ソース後掛け&塩焼きそば特集。3週目も宮城県から。村田町にあった「おおばや」という店の味を探してみました。
宮城県柴田郡村田町。仙台と山形間の要衝に位置し商人の町として栄えた町で、通りには今も蔵が立ち並ぶ。全国に数多ある「小京都」のひとつでもある。
この町にかつて「おおばや」という焼きそば専門店があったそうな。40年近く営業していたらしいが残念ながら2000年前後に閉店。どんな焼きそばだったかはこちらに書かれているが、今となっては幻の味だ。
そのおおばやの名残を留める焼きそばが周辺地域の店で食べられるという。今回紹介する大廣(だいこう)食堂もその一つらしい。訪れたのは4月上旬、平日の昼下がり。蔵の町並みを目指してバイクで走っていると焼きそばの幟が目に入った。なるほど、ここかと寄り道。
客席はテーブル4卓にカウンター7卓。スタッフは女性二人。店主さんととお手伝いかな。先客なし。テーブルに腰掛け、お冷を受け取ってメニューを確認する。
中華系からそば・うどん、各種定食などの品揃え。焼きそばは「おおばや」と同じくもやし焼きそば・五目焼きそばの2種類がある。注文したのはもやし焼きそば(550円)。壁の貼り紙によると消費税率変更に伴いこの4/1から値上げしたらしい。
テーブルからだと厨房の様子はよく見えなかったが、調理の手順はちょっと複雑そうだ。待つこと10分弱でお盆が運ばれて来た。「お召し上がりの際はソースを掛けて」とのこと。
麺は柔らかい中細麺。具はモヤシと細く切った豚肉が少々。後者は具というよりは旨味を引き出すためかな。トッピングに青海苔と紅生姜。
ソースの味付けは薄めだが下味がしっかり付いている。石巻のように中華スープなどで麺を蒸し焼きにしているのかな。配膳時に言われた通りソースを後掛けすると輪郭がくっきりした味わいになる。ボリュームもなかなか。
付け合せのスープはナルトとわかめ入り。スープは麺の下味と共通の気がするが、いい加減な舌なので自信ない。キュウリとタクワンが付いてくるのも嬉しい。ポリポリ。
食べている最中に後客がやってきて五目焼きそばを注文していた。なるほど、地元に定着しているんだなあ。ここの味が「おおばや」に似ているのか否かはオリジナル未経験の自分には全く分からないけど、焼きそばとして十分満足できる品だった。
店舗情報 | TEL:0224-83-2519 住所:宮城県柴田郡村田町反町10 営業時間:11:00~18:00 定休日:無休 |
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主なメニュー | もやし焼きそば 550円 五目焼きそば 650円 ラーメン 550円 ギョウザ 400円 カツ丼700円 チャーハン 600円 |
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