SATSUKI ホテルニューオータニ大阪

関西滞在5日目・大阪最後の夜は、昼にフカヒレ鉄板焼きそばをいただいたホテルニューオータニ大阪へお邪魔した。目的は「お盆に楽しむ! 肉&スイーツの最強ビュッフェ グルナジー」という季節限定のイベントである。

大阪城のお堀端も夕焼けに染まり……

この企画には食べあるキングで日頃お世話になっている、スイーツ番長さんやフォーリンデブはっしーさんが「おいしい応援団」として参加されている。そして前回紹介した東京カ偏愛系フードライター・小石原はるかさんプロデュースの「ザ・大阪ソース焼きそば」や「海鮮焼きそば"旨塩"」もあるとのこと。はっしーさんからのお誘いはこちらが主目的だった。

グルナジー特設会場

ちなみにビュッフェは予約必須で、ディナーの利用料金は15,000円! さすがニューオータニ。お財布にはかなり痛いがこういう機会でも無いと食べないであろう焼きそばだし、ほかにも吟味されたメニューが食べ放題。ええいままよとお誘いに乗って、予約をお願いしておいた。今回の記事は料金の元を取ろうと長文かつ写真点数も多めだが、ご容赦のほど。

ビュッフェ会場の「おいしい応援団」ブース

19時前に特設会場へ到着。中央の広大なスペースにはテーブルが整然と置かれ、その中の1つへと案内される。広いフロアの壁沿いには様々な料理のブースが並び、入り口正面の一際明るい一帯に、「おいしい応援団」プロデュースのメニューが集められていた。

豪華メンバーが勢ぞろい

着席して料理を見繕っていたところで「おいしい応援団」の挨拶が始まった。我らが食べあるキングのフォーリンデブはっしーさん・スイーツ番長さんほか、豪華メンバーが勢ぞろい。軽妙な笑いを交えながら進んでいく。一通り終わった後は、参加者の方々と気軽に写真撮影に応じておられた。

いつも素敵な笑顔のはっしーさん

いやあ、普段から接しているから特別に思わないんだけど、凄い方々なんだよなあ。

さて、肝心の料理をいただこう。沢山食べるぞー! 福沢諭吉と樋口一葉の仇をとるぞー! おーっ!

小石原はるかさん「ザ・大阪ソース焼きそば」

まず向かったのは、もちろん小石原はるかさんプロデュースの「ザ・大阪ソース焼きそば」! 豪奢なメニューが並ぶ中、この一角だけ夏祭りの雰囲気を感じた。ちなみに前回も紹介したが、小石原さんは焼きそば推しの著名なフードライターさんである。

右の鉄板で炒め、左のパットに作り置き

麺は浅草開化楼の中太麺を使用。具は豚肉とキャベツ、イカ。「ザ・大阪」と銘打つだけあって、オーソドックスなソース焼きそばだ。スタッフにお願いするとバットからお皿に取り分けてくれた。青海苔と花がつおと青海苔はお好みで適量トッピング。

ザ・大阪ソース焼きそば

ソースは大阪が誇るヘルメスソースで、ウスターソースとやきそばソースの無添加2種をブレンドしているそうだ。そういえばソースを選べる難波のやん!という店でも、ヘルメスソースを基本ソースにしてたなあ。ウスターを混ぜているせいか関西にしては酸味もあり、スッキリした後味である。素直に美味しい。惜しむらくは若干冷めていたこと。ビュッフェ形式なので仕方ないのだが、熱々鉄板のを食べると印象も変わりそうだ。

ヘルメスソース2種をブレンド

この「ザ・大阪ソース焼きそば」は今回限定のメニューだが、同ホテルのSATSUKIでは「佐賀牛ソース焼きそば」を常時提供しているらしいので、いつか機会があれば試してみたい。

ガリハイ=甘生姜ハイボール、爽やかな飲み口

そのソース焼きそばと一緒に提供されている「ガリハイ」も面白かった。紅生姜代わりにと用意されたガリ=生姜入りのハイボール。生姜だけあってジンジャーエールを思わせる爽やかな飲み口で、口の中に残ったソースの味をリセットしてくれた。

海鮮焼きそば"旨塩"

続いて同ホテルのレストラン・SATSUKIで普段から提供しているという「海鮮焼きそば"旨塩"」。麺は同じく浅草開化楼の中太麺。具はホタテ、イカ、キャベツ、小松菜、人参。塩と黒胡椒で魚介の旨味を活かした焼きそばだ。やや麺が伸び気味なのはビュッフェの悲しさ。ただ味付けの塩梅やイカを柔らかく保っている点や大いに評価したい。これも出来たて熱々を食べてみたいなあ。

フォーリンデブはっしーさんの「肉うにミルフィーユ」

焼きそば以外の「おいしい応援団」プロデュースの品々も一通りいただいた。フォーリンデブはっしーさんの「肉うにミルフィーユ」は、肉・ご飯・肉・ご飯の多層構造で、ご飯好きにはたまらない品だ。ウニと肉の相乗効果にトリュフ海苔のソースが追い打ちを掛ける。ついお代わりして2切れいただいてしまったが、胃袋のキャパがあればもっと食べたい……悩ましい。

パラダイス山元さん「ラムパクチー餃子」

前回のフカヒレ鉄板焼きそばに同席していただいた餃子の神様・パラダイス山元さんは、「ラムパクチー餃子」をプロデュース。主催されている会員制高級紳士餃子「蔓餃苑」は、行きたくても行けない「餃子好きの聖地」として餃子好きの間では有名な存在。今回はその聖地の一端を味わえる貴重な機会というわけだ。

ラム肉とクミンシードの印象的な味わい

こちらがそのラムパクチー餃子。焼き面にはクミンシードがちりばめられていて、ラム肉独特の味わいとクミンシードの刺激的な風味が、くっきりとした輪郭を描いている。皮の包み方も美しく、リズミカルなひだが食感のアクセントになっていた。同氏の『餃子の創り方』という著書でレシピが公開されているので、興味ある方はご家庭で再現も可能だ。

薮伸太郎さん「尾崎牛Wバーガー」

西日本ハンバーガー協会の薮伸太郎さんがプロデュースしたのは「尾崎牛Wバーガー」。同ホテルの看板メニューである尾崎牛のハンバーグとビーフシチューを一度に食べようというコンセプトとのこと。ビュッフェということで二口ほどで食べられるサイズなのだが、肉とバンズのバランスが絶妙で食べ応えもあった。かなり気に入ったのでフルサイズを食べてみたいけど、お腹一杯になっちゃうだろうなー。

本郷義浩氏「シビレル! 稲妻麻婆」

麻婆豆腐研究家でもあるTVマン、本郷義浩氏は「シビレル! 稲妻麻婆」を。「シビレル!」と謳うだけあって、胡椒と花椒、唐辛子を効かせた容赦ない峻烈な辛さ。それでいてコクもあり、豚肉の旨味を引き立てて豆腐によーく滲みている。辛い物好きの自分も大満足のスパイシーな麻婆豆腐だった。

小山薫堂氏「くまモンの肥後丼」

放送作家の小山薫堂氏は「くまモンの肥後丼」。熊本県出身ということもあり、支援してくださった方々へのお礼の想いを込めた丼とのこと。「くまモン」を見事に再現した愛らしい盛り付けはもちろん、くまもとあか牛に海苔やトマトの風味が混然一体となった味わいも印象的だった。ちなみにこの日の昼には本物のくまモンも来ていたらしい。正直会ってみたかった。

そうそう、ドリンクも飲み放題。ビールやガリハイの後は、ジャパニーズ・ウイスキーの傑作・竹鶴の水割りを、ここぞとばかりにカパカパお代りしまくった。その辺りにどうしても自分の貧乏性が出てしまう。そうこうしているうちにお腹の余裕も無くなってきた。

スイーツ番長推薦 「パティスリーSATSUKI」スーパーシリーズ

締めは食べあるキング主催のスイーツ番長さんが太鼓判を押す「パティスリーSATSUKI」スーパーシリーズのケーキを2切れいただいた。華やかなフルーツの風味と滑らかな口当たり、程よい甘さ。温かいコーヒーとともに贅沢な晩餐の余韻を堪能した。

ありがとう、はっしーさん!

入り口の看板にサインを書いてらっしゃったフォーリンデブはっしーさんに、一言お礼を告げて会場を退出。生涯最高値の食費を費やした一日が終わった。贅を凝らした料理はもちろんだが、普段身近にいる食べあるキングのメンバーがどのような活動をされているか、それを目の当たりにできただけでも金額に十分見合った食体験だった。お声掛けいただいて本当にありがとうございました。

前述の通りこのビュッフェはお盆だけの限定企画だが、「佐賀牛ソース焼きそば」や「海鮮焼きそば"旨塩"」はホテルニューオータニのSATSUKIで普段から提供されている。大阪だけでなく東京でも食べられるそうなので興味ある方はぜひどうぞ。1人前、3,200円(税サ別)だけどね……(ノ∀`)

店舗情報TEL: 06-6949-3234
住所: 大阪府大阪市中央区城見1-4-1 ホテルニューオータニ大阪 1F
営業時間: 7:00~23:00
定休日: 無休
ホームページ
主なメニュー佐賀牛ソース焼きそば 3,200円
海鮮焼きそば"旨塩" 3,200円

※本記事のビュッフェは昼12,000円、夜15,000円でした。
詳細はこちら↓
http://www.newotani.co.jp/osaka/recommend/event/2016/gournersy/