銀座スケベニンゲン

スケベニンゲン。オランダの地名「Scheveningen」であり、銀座で南イタリア家庭料理を看板に掲げている店の屋号であり、よこしまな考えを巡らしたあなたのことでもある。今回は2番めの意味、銀座のイタリア料理店を紹介したい。

南イタリア家庭料理店 銀座スケベニンゲン

店は銀座3丁目のとあるビルの地下一階にある。派手な色使いの階段を下って、正面の扉を開ける。フロアにはテーブル多数。キャパは30人弱くらいかな。平日の夜20時くらいで空いてるのは、2人掛けテーブル2卓のみ。ほかは全て埋まっていた。

銀座スケベニンゲン メニューの一部

奥の席に腰掛けてメニューを確認。目的の品はフリッタータ(1100円)。「当店人気No1 ミートソース、卵、チーズでオムレツ風に焼き上げました」との説明書きが附されている。そのフリッタータとグラスワインの赤を注文した。

ワインと揚げパスタ

各テーブルには揚げたパスタのスナックの袋が置かれていた。それをポリポリ齧り、ワインをちびちび飲みながら待つ。

ランチパスタは63種類も

ランチョンマット代わりのシートには、あれこれ店の紹介が書かれている。ランチタイムのパスタは63種類もの豊富な品揃えらしい。職場が近所なら来てみたいな。

屋号が決まった経緯だそうで

それから屋号を「スケベニンゲン」に決めるまでの経緯も描かれていた。そもそもイタリア料理店なのに、なぜオランダの地名をと思うが、それを訊くのは野暮ってもんだろう。

フリッタータ 1100円

10分ほどでフリッタータが運ばれてきた。なるほど説明書きの通り、溶き卵とスパゲティを混ぜてオムレツのように焼き上げてある。本来の「フリッタータ(Frittata)」は、スパゲティだけでなく野菜・肉・魚介・各種パスタなど、好みの具を混ぜて焼き上げたイタリア式のオムレツのことらしい。

かなりしっかり焼いてある

レシピを検索するとスペインのトルティージャのように厚く焼き上げたのが多く見つかるが、こちらのフリッタータは卵液の割合が少なめなのか、卵料理というよりはパスタがメインだ。かなりしっかり焼かれていて、玉子にはところどころ焦げ目もついている。玉子とチーズが絡んだ味わいはカルボナーラ的だが、ミートソースも混じっているのでコクが勝る。素直に美味しい。一番人気になるわけだ。

コクのあるカルボナーラ的な味わい

ところで日本でも溶き卵にソース焼きそばを混ぜて焼く方式がある。新梅田食堂街の「きじ」が提供しているモダン焼きや、和歌山県御坊のご当地グルメ「せち焼き」が有名だが、東京の浅草染太郎でも昭和12年創業当時から「おかやき」という名前で提供されていた(この記事参照)。またパスタとご飯の違いはあるが、すぐ近所の老舗洋食店、煉瓦亭のオムライスにも通じるものがある(恥ずかしながら未食だけど)。

さらにはこちらの厚焼きにしたレシピ動画を見ると、完成品は梅蘭焼きそばにそっくりだ。卵液にパスタを混ぜてオーブンで焼き上げるという意味では、ユダヤ料理のロクシェン・クーゲル(Lokshen Kugel/קוגל אטריות)、麺の入ったプディングとも通じている。イタリアにも焼いた麺があるってことで、このブログで紹介してみた。

会計は2095円。他のメニューも美味しそうで、デートや会食にピッタリの店だった。当店のフリッタータのレシピはこちらで公開されているので、興味ある方は自作してみても楽しいと思う。

あと全くの余談だが、実際のスケベニンゲンはかつてヌーディストビーチだったらしい。まさか地名と実態がそこでリンクしていたとは!

店舗情報TEL: 03-3567-5346
住所: 東京都中央区銀座3-7-13 成田屋ビル B1
営業時間:11:30~15:30、17:30~23:00(土祝は22時まで)
定休日: 日曜、第一月曜
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主なメニューフリッタータ 1100円