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どでからーめん

この8月、北海道へ一週間ほど行ってきました! 今週よりその北海道遠征で食べ歩いた品々をご紹介します。まずは帯広のアレですっ!!


7月某日、北海道の札幌テレビから出演オファーが舞い込んだ。久しぶりの北海道だ。事前打ち合わせも含めて札幌滞在は2日間で済むのだが、せっかくなので日程を前後一週間ほどに延ばし、宿題店を食べ歩いてみることにした。

まず乗り込んだのは道東の帯広市。目当ては帯広独特の焼きラーメンだ。以前、ますや癒酒屋いこうめん飯(2014年閉店)の3軒を紹介したことがある。今回、癒酒屋いこうを再訪して、焼きラーメンの流れをだいたい把握できた。また聞きになってしまうが、参考までに記載しておこう。

焼きラーメンの元祖は「エビス」という店。「エビス」が閉店する際に隣の「あざみ」が焼きラーメンを受け継いだ。ただ、内容はかなり変わったようだ。「全国イイ味ハマル味」のコメント欄では「エビスは醤油ではなくソース味」「汁気はなし」と語られているが、いこうのお客さんの中には「エビスは汁気が多かった」と証言する方もいるらしい。その後、「あざみ」の女将の旦那さんが経営する同店地下の「居酒屋一斗」でも提供するようになった。その後の流れはますや癒酒屋いこうの記事をご覧あれ。

帯広市 どでからーめん

さて、その帯広焼きラーメンだが、上で挙げた他にも提供している店があり、今回の渡道初日に3軒を食べ歩いてみた。AirDoで羽田から帯広へ飛び、帯広駅近くのホテルに到着したのは朝10時前。荷物を預けて、まずは「どでからーめん」へ向かった。運動がてら寄り道しながら徒歩で60分ほど移動。この日は小雨で、気温は17度。長袖シャツが役に立った。

一番人気は五目あんかけ焼きそば

どでからーめんへ着いたのは午前11時の開店直後。西12北8交差点のセブンイレブンの隣に店舗を発見。店頭には巨大ロボットが飾られ、その横に「当店一番人気! 五目あんかけ焼きそば」の文字が見えた。北海道はあんかけ焼きそばが人気だが、ここも例外ではないらしい。しかし目的は焼きラーメン。見なかったことにして入店する。

店内にはレトロなおもちゃがずらり

入った正面がU字カウンターで、右手が厨房。左側が座敷席で8卓ほどちゃぶ台が並んでいた。店内にはレトロなオモチャがぎっしり陳列されている。すこぶる個性的な店だ。開店直後で先客は家族連れが一組。その後、続々とお客さんが入ってきた。

どでからーめん 焼きそばメニュー

メニューも個性的だ。焼きそば類だけで10種類もある。注文したのはもちろん焼きラーメン(焼らーめん・650円)だが、目的の品を決めてなければ目移りしていたことだろう。ちなみに先客の家族連れは一番人気と謳う五目あんかけ焼きそばを注文していた。そのうち、厨房から中華鍋で炒める音が聞こえてきた。

焼らーめん&スープ

注文から10分足らずで、大きなお皿とスープの入ったマグカップが運ばれてきた。「どでからーめん」という屋号にふさわしく、量がたっぷり。他の席で中華丼を頼んだお客さんが、「うわー大きいー」と歓声を上げていた。大盛にしなくて良かった……

焼らーめん 650円

こちらの焼きラーメンは中細の縮れ麺を使用。北海道のラーメン屋でおなじみの、黄色い玉子麺だ。芯をすこーしだけ残したアルデンテな茹で加減である。具は豚肉と玉ねぎ。トッピングはゴマと青海苔。これまで食べた帯広の焼きラーメンとは微妙に異なる構成だ。

醤油と酢、そして生姜の風味

味付けは醤油と酢、そして生姜の風味がかなり効いている。麺自体が美味しいことに加え、オイリーであとを引く味わいだ。豚肉はカリッとクリスピーに焼き上げてあり、麺も玉ねぎも多少焦げ目が付くくらいまで焼いてあって香ばしい。

付け合わせのスープ

付け合せのスープがまた独特だった。わかめスープでやはり生姜と酢が効いている。さらにレバーか血合いのような血の風味がし、敢えてアクを取ってないのか、なかなかワイルドな味わいのスープだった。これもこの店の個性なのだろう。

ボリュームはあったが、お腹が空いていたこともあって、思ったより軽く食べられた。消費税がついてお会計は702円。「ありがとうございました!」と、バイトの男の子が大きな声で見送ってくれた。気持ちよい店だなー。五目あんかけ焼きそばも機会があればいつか食べてみたい。

どでからーめん

店舗情報TEL: 0155-34-1317
住所: 北海道帯広市西十二条北7-7-7
営業時間: 11:00~21:00
定休日: 第2・4火曜日
主なメニュー焼らーめん 650円