柿の木坂の家
静岡県中部地域の焼きそば特集。2週目は藤枝や焼津など「志太」と呼ばれるエリアから三軒ご紹介。
藤枝の山中、滝ノ谷不動峡へ向かう途中に「柿の木坂の家」という軽食屋さんがある。青木光一という歌手が昭和32年にヒットさせた歌から店名をつけたらしい。さすがに古すぎて自分は知らないが、その世代は看板を見たらきっと懐かしむのだろう。
その「柿の木坂の家」、お餅が名物で地元マスコミにも取り上げているそうだ。さらに焼きそばもあると聞いて興味が沸いた。昨年の9月上旬、お昼時に訪問。良く目立つ看板の脇に営業中の赤い幟が立っていた。
店のすぐ脇には清流が流れており、家族連れが子供を遊ばせている。瀬戸川水系滝之谷川。これを遡ると滝ノ谷不動峡へ至るわけだな。
お店は年配のご夫妻二人で切り盛りしているようだ。簡易テントにアウトドア用のテーブルと椅子を出して客席にしている。土日祝日だけの営業だがこの日も割と混んでいた。
餅はいそべ焼きとあべかわの2種がある。あとは焼きそばやところてん、飲み物など。地元で採れた野菜の直売もしている。
丸テーブルに腰掛けていそべ焼き・あべかわ(各100円)を一皿ずつと焼きそば(300円)を注文すると、お冷と一緒にジャガイモとプチトマトの煮物が出てきた。お通しというか無料サービスか、嬉しいなあ。
いそべ焼きは海苔と醤油の焦げが香ばしい。あべかわは静岡名物・安倍川餅のこと。餅を湯通しするなどして焼かずに出す店が多いのだが、この店はちゃんと焼いてからきな粉を塗してあった。しかも炭火で、もち米自体も自家製だとか。この一味の違いがリピーターを増やしているのかも知れない。
焼きそばは市販の細麺と粉末ソースかな。具はキャベツと人参、豚肉片。おかかと刻み海苔がトッピングされ、紅生姜が添えてある。スパイシーな味わいでボリュームはほどほどだが、先の餅と併せて丁度良い昼食になった。
のどかな雰囲気の中でいただくお餅と焼きそば。〆て500円也。癒しを求める方は一度おいでませ。
店舗情報 | TEL:054-639-0748 住所:静岡県藤枝市滝沢1270 営業時間:土日のみ 11:00~16:00 定休日:月~金曜 → ホームページ |
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主なメニュー | 焼きそば 300円 あべかわ 100円 いそべ焼き 100円 |
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