韮菜万頭(にらまんじゅう) 福生
前回、横須賀米軍基地内のManchu WOKを紹介した。米軍基地に関連づいた中華料理店というと、福生市の横田米軍基地の近くにある際コーポレーションの韮菜万頭(にらまんじゅう)も忘れちゃいけない。この地で1982年にイタリア料理店・ウノクイントをオープンしたのが際コーポレーションの始まりとか。福生は際コーポレーションの発祥地なのだ。
訪れたのは10月下旬、平日の夕方。JR八高線の東福生駅を降り、住宅街を空軍基地の第二ゲート方向に歩く。ちょうど午後5時になると、国旗降納のラッパの音が聞こえてきた。基地周辺は英語の看板が多く、異国情緒に満ちている。その一角に目的の韮菜万頭があった。
韮菜万頭は1992年にオープンし、今年で24年目。店頭には「韮菜饅頭 発祥の地」と題する一文が掲げられていた。眼に入る日本語はこれくらいで、あとは英語と中国語ばかり。無国籍っぷりが凄い。文の内容への野暮な突っ込みは控えて、とりあえず入店しよう。
夜営業開始直後なので先客なし。自分が口開けだった。店内は完全にアメリカ風の中華料理店という趣き。テーブル多数でテラス席もあり。カウンター上のメニューの脇には「味道好!(delicious!)」「量多了! (gorgeous!)」と書かれている。やはり日本なのに日本語はあまり見当たらず。
メニューは基本的に日本風の中華料理だ。担担麺はスープありのやつで、オレンジ・チキンなどは置いてない。焼きそばもオーソドックスな日式中華っぽいが、その中にチャップスイ麺(Chop suey noodle/980円)があった。どんなものが出てくるのか興味深々。それと店名にもなっている元祖・韮菜(ニラ)まんじゅう(2p 580円)に生ビール(580円)を注文した。
生ビールはキリン一番搾り。ぐびっと煽る。オリオンビール(缶)やバドワイザー、コロナにレッドストライプもあった。アメリカ兵はどれが好きなんだろう。
すぐに韮菜まんじゅうも運ばれてきた。皮は片栗粉的なもっちり感。厚い皮を予想していたが意外に薄い。餡はニラの香りに満ちている。歯応えのある筍やプリプリのエビなど、食感が楽しい。なにも付けず、そのままの方が風味を味わえる。
そしてチャップスイ麺。麺は柔らかく、餡は白い。うーむ。カリカリの揚げ麺に茶色い醤油餡、という予想が完全に裏切られた。生ビールをお代わりして落ち着こう。
餡はあっさりした白湯(パイタン)にトロミを付けたもの。ほんのりニンニクが薫り、バターのような動物性の油脂の風味もある。餡の具はエビ、豚バラ肉、蓮根、木耳、フクロダケ、タケノコ、キャベツ、モヤシ、小松菜など。
麺は中細でかん水多めのシコシコ中華麺。揚げ麺どころか焼き目すら無い。チャプスイ=揚げ麺というイメージがガラガラ崩れた。Cripsy NoodlesとかDeep Fried Noodlesとか指定すればいいんだろうけど、こういうスタイルもあると知ることができたのも収穫だ。ボリュームはなかなか。食べ終えた皿には水分が貯まってた。
生ビール2杯と韮菜万頭、チャプスイ麺でお会計は2934円。支払いを終えたら、手持ちのお金が残り5円だった。あぶないあぶない。向かいのコンビニのATMで現金補充。帰りは福生駅まで歩いたが、途中に面白そうな店も多々あり。また来たいなあ。
店舗情報 | TEL: 042-553-0177 住所: 東京都福生市大字福生2218 営業時間: 11:30~ 14:30 17:00~22:30 定休日: 無休 → ホームページ |
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主なメニュー | 焼きそば(Fried noodles) チャップスイ麺(Chop suey noodle) 980円 海鮮あんかけかた焼きそば(Seafood) 1180円 豚ソース焼きそば(Shanhai-Style) 880円 豚ネギ塩焼きそば(Salt pork) 880円 エビ塩ガーリック焼きそば(Salt shrimp) 1180円 タコ、イカ、にんにく唐辛子焼きそば(Octopus & squid) 980円 元祖 韮菜まんじゅう(Chive dumplings) 2p 580円 |
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