白井やきそば
八街(やちまた)市街から県道76号・成東酒々井線を榎戸方面へ向かって進むと、八街高校の手前で「白井やきそば」の看板が忽然と現れる。プレハブと駐車場だけという殺風景な店構えだが地元で人気の焼きそば専門店だ。
訪れたのは土曜日の午後14:50。15時から中休みに入るのでギリギリの時間だ。客席はテーブルが3卓にカウンター席が5脚。先客は家族連れが一組と別にもう一人のみ。
「いらっしゃい」
店主親子だろうか、厨房には年配と若めの二人の男性。とりあえずカウンターに腰掛け、頭上に貼られたメニューを確認。
メニューは焼そばと肉入焼そばの2種類だけで、それぞれ中・大・特大のサイズが選べる。
「肉入焼そばの中(380円)を一つ」
注文するとおっちゃんが中華鍋で調理し始めた。脇にあったお冷を汲んで待つ。
壁の貼り紙によると、この店は昭和32年に八街駅前で居酒屋として開業し、翌33年にやきそば専門店となったようだ。現在地に移転したのは平成16年。長年、八街の味として親しまれ、八街出身者に懐かしまれることも多いという。
「おまたせしました」
待ち時間が長いと聞いて覚悟していたが空いてる時間帯が幸いしたのか、3分ほどで配膳された。
麺は細目でやや固め。青海苔と紅生姜がトッピングされ、見た目はオーソドックスな焼きそばだ。具はキャベツと豚肉。肉入りなのに肉はほとんど見当たらない。キャベツも少ない。
食べてみると独特の食感である。酸味が利いてるソースで薄めに味付けされているが、麺に下味が付けられているのか旨味が滲みている。物足りない人は卓上のソースを掛けるようだが、そのままでも十分美味しく感じた。
全体のボリュームがちょっと少ない気がしたが380円という値段なら妥当だろう。大盛にしても良かったが、この物足りなさも中毒性の要因かも知れない。後を引くとはこういうことを言うのか、いくらでも食べられそうな味わいの焼きそばだった。
店舗情報 | TEL:043-443-2075 住所:千葉県八街市大関25-2 営業時間:10:00~15:00、16:00~19:00 定休日:月曜・火曜 |
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主なメニュー | 焼そば 中290円 大340円 特大440円 肉入焼そば 肉中380円 肉大430円 肉特大540円 |
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