渡辺焼きそば店
全国のコナモン屋特集。3週目は引き続き富山県から。
富山地方鉄道立山線の五百石駅はローカル線らしからぬ立派な駅舎だ。それもそのはず、立山町の図書館や各種機能も併せて建て替えられたとか。平成24年6月にオープンしたばかりなのでピッカピカである。ただし線路は単線、ダイヤは一時間に一本程度。そこはこれからも変わらないのだろう。
さて、その五百石駅の近くに渡辺焼きそば店(渡辺焼ソバ本店)というコナモン屋さんがある。「焼きそば店」を名乗られるとどうにも弱い。足がそちらへ向いてしまう。しかも立山町公式サイトのこの記事によると昭和33年創業の老舗らしい。
訪れたのは昨年の11月上旬、平日のお昼時。町役場と天満宮を結ぶメインストリート沿いに店舗を発見。時代を感じさせるポップな書体の看板が目を引く。
店内はゆったりと余裕のある造りだ。左手が厨房でカウンター席が10脚、テーブルが手前に2卓。奥にもいくつかテーブルがあった。スタッフは店主御夫妻のお2人。先客無し。
メニューは焼きそば、お好み焼、おにぎりなど。半分ほどが見えないように紙で覆われているので、以前は他の品も提供していたのだろう。とりあえず基本となるであろう肉焼きそば(450円)を注文。
「小でいい?」
「はい、小で」
テーブルには空き瓶・空き缶を再利用した調味入れが置かれていた。趣があって実に良い。ちなみにお冷はセルフサービス。沢山置かれている漫画の単行本を一冊取って読んで待つ。
旦那さんが鉄板で炒めていると、後から三人組の男性客が入ってきた。テーブルに腰掛けて相談してる。
「いつものでいい?」
「おう」
「じゃ、豚焼きの大3つとおにぎり3つ」
ほう、大盛りの焼きそばにおにぎりか。やるなあ、と妙に感心してしまう。と、自分の焼きそばが出来上がったようだ。特徴的な六角形の皿が運ばれてきた。
麺は普通の太さのストレート生麺。やや柔らかめでしなやかな印象。具はキャベツと豚肉のみ。青海苔は卓上の空き缶を傾けて振り掛ける。
味付けは甘めのウスターでしっとり仕上げ。熱々で美味しい。ボリュー厶はほどほど。食事にするなら大盛りにしたり、おにぎりつけたり、常連さんを参考にするのが良いだろう。
漫画を切りのいいところまで読んでお会計。営業時間や定休日を聞きそびれてしまった。今度訪ねたら忘れずに確かめておこう。
店舗情報 | TEL:076-463-0297 住所:富山県中新川郡立山町前沢1188 → ホームページ |
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主なメニュー | 焼きそば 肉・イカ 小 450円 大盛 550円 ミックス 小 550円 大盛 650円 お好み焼 肉・イカ・コンブ 小 430円 大盛 500円 ミックス 小 530円 大盛 600円 玉子入り 70円増し ライス 120円 おにぎり 130円 |
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