焼きそば専門店 イカリ
前回紹介した南京町のYUN YUNで焼ビーフンをいただいたあとは、老祥記の近くにある中国茶専門店・天福茗茶で小休止。エアコンの利いた席に腰掛け、冷たいタピオカティーを喫んで少し体力が回復した。さて、次の店へと移動しよう。
JRに乗って向かったのは新長田駅から徒歩数分、複合施設・アスタプラザファーストの1階にある焼きそば専門店・イカリ。元々はすぐ隣の須磨区板宿でお好み焼店をやっていた。店内に貼られていた新聞記事によると、2010年の春にこちらをオープンしたそうな。
ご存知の方も多いだろうが、神戸市長田区は横山光輝の出身地でもある。そのため横山氏の作品が町興に活用されている。特に新長田駅の近くの公園に屹立する身長18mの鉄人28号モニュメントは有名だ。ほかにも三国志の武将像などがあちこちにあり、それを探してめぐるのも面白い。
さて、焼きそば専門店イカリ。看板には「新長田鉄人付近足湯横店」と書いてあるが、いまのところ店舗はここしかない。客席はカウンターが5席、テーブル2卓。午後2時近くの入店で先客は2人いた。
メニューはぼっかけ焼きそば・豚焼きそば・そばめしのみ。前回も述べた通り長田あたりでは「そば焼」と呼ぶのが一般的だが、余所者でも分かるよう「焼きそば」にしているのだろう。注文したのはぼっかけ焼きそばの普通サイズ。料金500円を先払いし、セルフのお冷を汲んでカウンターに腰掛ける。
入店時に店長さんがセルフ席を外していて、焼き手は別の店員さんだった。熱した鉄板にスジコンと麺を置き、ちょっとソースを垂らす。キャベツをドサッと乗せて混ぜ炒めてできあがり。
麺は中細の蒸し麺。具は牛スジぼっかけ=スジコンとキャベツ。キャベツはかなりの量が入っており、千切りほどではないがかなり細く刻んである。そして青ネギのトッピング。青海苔は卓上のを掛けてみた。
味付けは看板にも大書されていたばらソースだ。屋号はイカリだがイカリソースではない。特有のフルーティーな香りと酸味、スジコンの甘じょっぱさが独特の風味をもたらしている。いりちゃんよりは濃いが、長田タンク筋よりは薄めかな。同じ長田でも味の濃淡には結構な差があるのね。
ちなみにここも自分の好みでソースを掛ける長田スタイル。卓上のソースはお好み用だろうか、粘り気のある甘めのソースだった。適量を垂らして味変すると一層美味くなる。
並盛なのでボリュームはほどほどだったが、スジコンのコリコリした食感も楽しく、長田の味を充分に堪能できた。関西では貴重な焼きそば専門店、末永く頑張ってほしいなあ。
ついでに少し歩いて5年ぶりに丸五市場を覗いてみた。いりちゃんの女将さんは相変わらず元気そうだ。今回は腹一杯で残念ながら食べられなかったが、健在なのをこの目で確認できて一安心。遠からぬ再訪を誓いつつ、コナモンの聖地・長田を後にした。
ちなみにこの夜から、なんばの某ビジネスホテルに5連泊。この日の夜は在阪のバイク仲間と正宗屋(相合橋)で差し飲みしました♪
店舗情報 | TEL:078-767-9289 住所:兵庫県神戸市長田区若松町5-2-1 アスタプラザファースト 1F 営業時間:11:30~21:30 定休日:不定休 |
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主なメニュー | ぼっかけ焼きそば 500円 大740円 ぶた焼きそば 400円 大590円 そばめし 500円 大 740円 |
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