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長崎飯店 高田馬場店

都内の長崎ちゃんぽん・皿うどんを語る上で、長崎飯店の存在は欠かせない。今でこそ都内でも普及しているちゃんぽん・皿うどんだが、長崎飯店はその草分け的存在なのだ。

長崎飯店 高田馬場店

今回紹介する長崎飯店・高田馬場店は昭和46年(1971年)11月に創業。渋谷や虎ノ門、麹町にも系列店があり(かつては赤坂にも)、全て親族で経営している。中でも一番古い現存店がここ高田馬場店だそうだ。

本場の味 長崎ちゃんぽん・皿うどん

9月中旬、平日の夕方17時くらいに訪問。店舗は西武新宿線の高架沿い、雑居ビルの地下にある。ビルの壁に赤い看板が出ているのでそれを目印にすると良いだろう。

長崎飯店 高田馬場店 店内の様子

店内はそれなりの広さ。客席はテーブル5卓に丸テーブル1卓。老夫妻で切り盛りしていて、昔ながらの中華屋さんといった趣だ。先客の紳士2人はちゃんぽんを食べていた。

長崎飯店 高田馬場店 長崎名物メニュー

さてメニュー。中華系の品々とは別に、長崎ちゃんぽん・皿うどんのページがあった。皿うどんは「硬い(細麺、揚そば)」と「軟い(太麺)」のどちらかを選べ、自分は硬い方を注文。メニューの価格は800円となっているが、これは消費税5%の頃の表記だそうで、8%になった現在は820円である。

ちなみに今回、都内の店をあちこち食べ歩いたが、「本場の味」を標榜する店の多くは軟らかい太麺も用意されていた。また、ソースを掛けることを推奨している店も目立った。

皿うどん 820円

待つ事、6~8分ほどで配膳。麺は極細の揚げ麺。色は濃い茶色でパリパリ。これぞ長崎皿うどんという期待通りのビジュアルだ。

パリパリ細麺と甘い餡が合う

餡は銀餡で、具はゲソ・エビ・アサリ・牡蠣・豚肉・赤ナルト・さつま揚げ・キャベツ・モヤシ・木耳・玉葱。牡蠣が入っているのが予想外で盛り上がる。

牡蠣が入ってた、嬉しい

意外だったのが餡の味付けでかなり甘い。野菜の甘みが加わっているのだろうか。卓上のソースを掛けると程よい味わいになる。ボリュームはほどほど。味付けといい麺といい、横浜の老舗・奇珍の焼きそばを思い出した。

卓上にはソースも常備、さすが

10分ほどで食べ終えてお会計。皿うどんが東京でまだ知られていない頃、この店で初めて食べた人はさぞ驚いたろうことだろうなあ。

ちなみに自分の皿うどん初体験は、大学時代の飲み会で食べた居酒屋の皿うどんだった。「どこがうどんなのだろう」と首を傾げながら摘んでいたのを思い出す。懐かしい。

長崎飯店 高田馬場駅前店

店舗情報TEL:03-3208-0915
住所:東京都新宿区高田馬場2-18-6 柳屋ビル B1F
営業時間:11:30~14:30 17:00~22:00(土 11:30~15:00)
定休日:日曜・祝日
主なメニュー皿うどん 820円
ちゃんぽん 820円