食堂ふじむら
今週から静岡県東部の焼きそばをご紹介いたします。静岡は私の出身地ということもあり、これまで数年掛かりで県西部(2013年6月)・県中部(2014年4月)・富士宮系(2015年1月)の特集をしてきました。県東部も何年も前から取材を重ねてきたのですが、記事に起こすタイミングがずれて、ようやくのお披露目です。訪問から時間がだいぶ経ってしまったお店もちらほらありますけど、ご寛恕ください。ではどーぞ。
静岡の焼きそばと言えば、誰しもがまず「富士宮やきそば」を思い浮かべる。しかし静岡で焼きそばが食べられているのは富士宮だけに限らない。古くからもっと広いエリア、県下全域で焼きそばが定着しているし、焼きそばを推している飲食店が多い。例えば富士市、東海道(旧国道1号線)と富士大通りの交差点にある食堂ふじむらだ。
訪れたのは2015年の6月下旬のこと。もう2年以上前になる。この日は実家から東京に戻る途中に立ち寄った。周辺で他の店もピックアップしてあったのだが、1軒目・2軒目が既に廃業していて、ここが3軒目だったことを覚えている。こちらは屋号の通り食堂なのだが、看板や提灯では焼きそばのアピールも目立つ。
街道沿いの食堂ってことで店内は広め。客席はカウンターが10席に小上がり2卓、テーブル2卓。午前11時過ぎ、開店直後の早い時間帯だったので、先客は1人のみ。交通量が多いから、ピークタイムはドライバーで賑わってそうだ。
カウンターに着席してメニューを確認。食堂なのでやはり定食類が充実している。しかし「焼そば・焼うどん・お好み焼」も見逃せない。「当店特製」という別枠にしている辺りにコナモンへのこだわりが伝わってくる。もともと焼きそば店だったという話をネットで見かけたが、本当にそうなのかも知れない。
イカニク玉入りの焼きそば(650円)を注文しようかなと思っていたところに、「ランチもありますよ」とお店の方から声が掛かった。なるほど、ホワイトボードには「ミニかきあげ丼と焼きそばセット(700円)」の文字。見れば先客もそのランチを食べている。
「じゃ、あれで!」
3分ほどで運ばれてきたのはボリューミーな焼きそば定食。連食するつもりで朝飯を抜き、さらにあてにしていた2軒に振られたのでお腹はペコペコだった。焼きそばとミニ丼のセットなら満足できそうだ。
焼きそばは中細麺を使用。富士宮やきそばというレポも見かけたが、たぶん麺が違う。具はキャベツのみで、味付けはあっさりした風味のソース味。だし粉と青のりは最初から掛かっていて、紅生姜も添えてあった。期待通り、いかにも静岡という風情のソース焼きそばである。
ミニかきあげ丼は、ミニと言いつつお茶碗に軽く一杯分くらいのご飯を使っている。かき揚げは玉葱が主体で、青葱や桜えびもチラホラ。うんうん、こういうのが食べたかったのよ。味噌汁はお麩と油揚げ入り。カボチャと竹輪の煮物や、ワカメとシラスの酢の物など小鉢類も充実している。
そして何故かクロレラ乳酸菌もついてくる。デザート的に飲み干して、すっかり満腹だ。大阪のようなご飯に合う味付けではないが、丼物でおかずも多かったので充分に満足できた。卓上にはふりかけも置かれているから、普通の定食はたぶんご飯の盛りが良いんだろう。バイク乗りが好むタイプの食堂だ。実家への行き帰りにでも、また機会があったら寄らせてもらおうっと。
店舗情報 | TEL: 0545-61-1804 住所: 静岡県富士市平垣本町10-35 営業時間: 11:00~14:00 16:30~20:30 定休日: 日曜日 |
---|---|
主なメニュー | 焼そば・焼うどん・お好み焼 玉子入焼 450円 イカ入焼・肉入焼・エビ入焼 500円 イカ玉焼・肉玉焼・エビ玉焼 550円 イカニク入焼 600円 イカニク玉焼・五目焼 650円 野菜焼 400円 モヤシ入焼 500円 大盛 150円増 定食 350円増 |
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません