富士宮やきそば学会

年も開けて今週からいよいよご当地焼きそばの代表格、富士宮やきそばを特集いたします。これまで敢えて当ブログで取り上げはしませんでしたが、実は私の大好物です。本場で初めて食べたのは2004年。それ以降、静岡へ帰省するついでに市内の各店やSAなどでちょくちょく食べてきました。ただ富士宮やきそばを語るには静岡県に根付く駄菓子屋文化を語る必要があり、そのため静岡県西部・静岡県中部を先に特集した次第でして……。

さてさて、ようやく満を持しての主役登場。食べ歩きに当たっては富士宮やきそば公式ガイドブック 、およびこちらのサイトを参考にさせていただきました。ありがとうございました。まず最初にご紹介するのはこちらのお店です。


2006年・2007年に開催されたB1グランプリで2連覇を飾り、ご当地グルメブームの火付け役となった富士宮焼きそば。その人気を牽引したのは地元の青年会議所が中心となって2000年に立ち上げられた「富士宮やきそば学会」だ。

他地域との地道な交流から始め、B1グランプリを経てやがて知名度は全国規模に。地元に多大な経済効果をもたらし、ご当地グルメによる町興しのお手本として注目された。地域ブランドを守るためのルール作りや駄洒落を多用した遊び心などは他地域のフォーマットにもなっている。

当ブログで富士宮やきそばを特集するに当たっては、これまでの功績に敬意を表して、まずはこの富士宮やきそば学会のアンテナショップから紹介したい。

富士宮 浅間大社前 お宮横丁

訪れたのは8月中旬、お盆休みの少し前。浅間大社門前に設けられたお宮横丁は、数軒の飲食店と土産物屋が並ぶ観光スポットだ。富士宮やきそば学会のアンテナショップはその入り口付近にある。

富士宮やきそば学会 アンテナショップ

店舗はプレハブで持ち帰り専門だが野外には飲食スペースが設けられており、その場で食べることもできる。14時過ぎという時間なのに結構な混雑だ。同店も何人か順番待ちをしていた。

富士宮やきそば学会 メニュー

メニューの焼きそばは並と大盛りがあり、並(450円)を注文。番号札と一緒に紙コップを貰って富士山の伏流水を汲み飲食スペースの座席を確保。7分ほどで番号を呼ばれてトレイを受け取り席に戻る。

富士宮やきそば 並 450円

麺は同団体が発行する公式ガイドブックによるとの曽我めんを使用しているらしく、マルモ食品や叶屋の麺より一回りほど太い。具はキャベツと肉カス、小口切りの青葱。だし粉に青海苔は混ざっておらず。紅生姜は少し紫掛かっているミカチャンだ。

富士宮独特の歯応えにもっちり感が加味

まずは一口。富士宮独特の麺の歯応えに曽我めんのもっちり感が加味されている。ソースは鈴勝特製ソースだそうで、味はあっさりめ。肉カスが大きめにカットされていて存在感があり、この食感も良い。

ボリュームは軽めで食べ歩きに向いている。富士宮やきそばの基本を押さえつつ、微塵切りの青葱や麺のチョイスなど個性的なアレンジを加えた美味しい焼きそばだった。やはりこれは万人受けするだろうなあ。やっぱり、う宮(ウミャー)!

富士宮やきそば学会

店舗情報TEL:0544-22-5341
住所:静岡県富士宮市宮町4-23 浅間大社前
営業時間:10:00~18:00
定休日:無休
ホームページ
主なメニュー富士宮やきそば
並 450円 大 600円