辻めん食堂
今回から3週間、製麺所の焼きそばを特集いたします。自家製だけあって麺が美味しく、量も惜しまない店が多いのです。まず今週は栃木県から3連発。直売店など食べ歩いてみました。
JR宇都宮駅東口から見て南東の方角。国道4号線の平松町交差点の近くに辻めん食堂という飲食店がある。2011年に出版された『栃木の焼きそば』によれば創業60年になる辻製麺が直営しているお店だとか。名物は勿論焼きそばだ。
6月中旬、平日のお昼時に訪問。駐車場にバイクを停めて暖簾を潜る。入って正面に6人掛けの大きなテーブルが1つ、右手に4人掛けのテーブルが2つ。大きなテーブルでは地元のおっちゃんおばちゃんがジョッキを空にし、すっかり出来上がってる。もう一つのテーブルにも一人飲みのおっちゃん。
「もう出禁って毎日言ってるのよ(苦笑)」
賑やかな常連さんたちに女将さんが苦笑いしつつ、空いてるテーブルを促してくれた。なるほど、いつも昼からこういう雰囲気なのね。いいじゃないの。
メニューは当然麺類中心。焼きそばは大きさやトッピングを選べるほか、ライスやスープ餃子とのセットにも出来る。その他、肴になるような一品料理も幾つかある。とは言えこちらは食べ歩き。酒も肴も我慢して、焼きそばの中盛り(400円)に玉子のトッピング(50円)をお願いした。
「ちゅうたまひとつー」
女将さんが元気よく厨房へ通す。奥が厨房でさらに裏手が製麺所らしい。と、年配の地元ご婦人お一人様がやってきて相席を求められた。どーぞどーぞ。
やがて運ばれて来たソース焼きそばと付け合せの御新香。腰のある中太の二度蒸し麺は勿論自家製。具はキャベツとイカゲソ。目玉焼きと紅生姜の上から青海苔がたっぷり掛けられている。さすがに麺が旨い。地元産の大塚ソースも香ばしい。
宇都宮周辺の焼きそばは味付けが薄めの店が多いが、ここはソースの後掛けは必要としなかった。前述の本によるとイカゲソから取ったスープを麺に滲み込ませているとのこと。ふむふむ、さすが長年やってる店は何かしら工夫しているものだな。
食べている最中、常連さんグループから牛肉の煮物のお裾分けを頂いた。メンバーの一人のお肉屋さんが作ってくれたらしい。あー、本当にお酒が飲みたくなっちゃう。我慢我慢。食べ終えてお会計を済ませ、お裾分けのお礼を言って店を出た。
石田屋と同じくらいの歴史を誇る製麺所の直営店。宇都宮の焼きそばを巡るなら押さえておきたいお店だ。ただ中でもボリュームが結構あった。食べ歩きの際はご注意を。
店舗情報 | 住所:栃木県宇都宮市宿郷5-27-11 営業時間:11:30~14:00、17:00~20:00 定休日:日曜・祝日 |
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主なメニュー | 焼きそば 大500円 中400円 小300円 肉 100円 玉子・モヤシ・エビ 50円 焼きそばセット 600円~ ラーメン 500円 餃子 300円 |
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