加藤酒店
今週は「やきそば(?)」が食べられる飲み屋さんをご紹介。「一応これもやきそばなのかな?」とクエスチョンマークがついちゃう品々です。と言いつつ、今日の1店目はあきらかに焼きそばですけどね。
五反田に加藤酒店という酒屋さんがある。購入した酒をその場で飲む、いわゆる「角打ち」ができる店だ。この店ではあのカップ焼きそばが大人気らしい。
訪れたのは昨年12月初旬。平日の夕方17時すぎ。五反田駅の東口に出てロータリーを渡る。目的の店は吉野家やエクセシオールの裏手のあたりにあった。
間口は狭いが奥に長い。そこかしこにあるビールケースを重ねた簡易テーブルは全て立ち飲みで椅子はなし。一番奥の大きめのテーブルでは先客の常連さんグループが賑やかに呑んでいた。角打ちは老夫妻の二人で切り盛りしていて、接客はおかあさん、台所仕事は旦那さんが主に担当しているようだ。
会計は自分で選んだものを申告してその場で支払うキャッシュ・オン・デリバリー方式。左奥の冷蔵庫にはビールや発泡酒が冷やされているし、日本酒や焼酎もたくさんある。肴は乾きモノやスナック菓子、缶詰などが棚やワゴンに並んでいる。それらの中から好みの品を選ぼう。
とりあえず一杯目はキリンラガーの大瓶(360円)をチョイス。肴はノザキの缶詰、ウインナーソーセージ(310円)にしておくか。女将さんに缶詰を渡すと皿に盛りつけてマヨネーズを掛けてくれた。パリッとした皮が美味しいんだよね、これ。
瓶があらかた空になったところで二本目はキリン一番搾りスタウト(240円)。スタウト独特のコクと甘味が味わい深い。黒ビールですらこの値段で飲めるのが角打ちの魅力だな。
そして肴はお待ちかね、まるか食品が誇る「ペヤングソースやきそば」! カップ焼きそばでは一番好きな商品だ。
昨年いろいろあってしばらく世間から姿を消したが、こうして棚にギッシリ並んでいる姿をみると感無量である。ちなみに価格は230円。マージンが分かってしまうが気にしてはならぬ。
お金を支払うとおかあさんがカップを預かって引っ込んだ。もちろんペヤングを作ってくれるのだ。ここのおかあさんが日本で一番ペヤングを作っているのでは? と、そんな噂もあるほどこの店の名物として定着しているらしい。
「はい、おまたせ」
しばらく待つとお皿に盛り付けられたペヤングが運ばれて来た。着るものや髪型で人の印象が変わるように、少し高級感が増した気がする。ただしもちろん味の方はペヤングそのまま。縮れた細麺とさっぱりしたソース、そして謎肉。いつも通りの美味しさだ。リクエストすればマヨネーズも掛けて貰えるらしいので、そこはお好みでどうぞ。
こういうお店で長っ尻も無粋なので、ほろ酔いでささっと退出。使ったお金は合計で1140円。まさに千ベロだな。こういう形でペヤングが提供される姿も面白かった。お金を払ってカップ焼きそばを作ってもらうなんて、学生時代に遊んだ雀荘をつい思い出してしまった。
店内は煙草の煙が充満していて、普段はあまり気にしない自分でもちょっとつらくなった。そこが難点といえば難点かな。その辺を一応覚悟してどうぞ。
店舗情報 | TEL:03-3441-3666 住所:東京都品川区東五反田1-13-3 デュロス五反田ビル 1F 営業時間:10:00~22:00(角打ちは17時くらいから、土日は16時まで) |
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主なメニュー | ペヤングソース焼きそば 230円 ノザキ ウインナー缶詰 310円 キリンラガービール(大瓶) 360円 キリン一番搾りスタウト(350ml缶) 240円 |
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