自家製太麺やきそば よしのり屋

3ヶ月ぶりのお店レポートです。お知らせを除けば、今年に入って最初の記事なんですね。ネタは溜まっているんですが、なかなかアウトプットできず。マイペースにやっていますので、気長にお付き合いくだされば幸いです。


ここ数年、全国各地で着々と焼きそば専門店が増えている。自分なりの優先順位がいろいろあるので、周りきれていないのがもどかしいが、ブログを始めた当初は想像もしなかったムーブメントを目の当たりにして感慨深いものがある。

例えば山形。昨年=2022年の7月16日、山形市の桧町に「よしのり屋」という焼きそば専門店がオープンした。

ラーメン店や鉄板焼店で修行を重ねた焼きそば好きの店主さんが作る、自家製太麺の焼きそばとのこと。今年2月に蔵王へ樹氷を見にいく計画を立てていたので、うまい具合に訪問がかなった。

山形市桧町 自家製太麺やきそば よしのり屋

よしのり屋を訪れたのは2月下旬の土曜のこと。山形駅から出ている山形病院行のバスに乗れば、お店近くのバス停で降りられるのだが、1時間に一本しかない。自分の訪問時はタイミング的に合わなかったので、北山形駅から二十分ほど歩くルートにした。

よしのり屋 隣は共同駐車場

よしのり屋に到着したのは、ちょうど正午くらい。こじんまりした清潔感のある店舗で、横には共同駐車場がある。屋号を染め抜かれた暖簾をくぐって店内へ。

よしのり屋 券売機

注文は食券制で、入ってすぐ左手に券売機がある。大きなお札しかなかったので、ホール担当の女性スタッフのお願いして崩してもらった。その際、焼き台の店主さんと目があって、店主さんと会釈を交わした。今回、あらかじめTwitter経由でお邪魔することを伝えていたので、すぐに察していただけたのだろう。

やきそばの食券

選んだのは、やきそばの並(麺量300g 800円)。客席は4人がけの小上がりが2卓と、カウンターが7席。カウンターは全て埋まっていたので、小上がりへと通された。調理の様子が見えないのは残念だが、繁盛しているのは素晴らしい。

卓上の調味料類

卓上にはソース、酢、一味唐辛子、コショウが置かれている。「お好みで追いソースをどうぞ」とのこと。カウンターのお客さんたちは直前に入ってきたようで、順次、焼きそばを調理して提供している。茹でたての極太麺を鉄板で焼き上げているので、時間も手間も掛かって忙しそうだ。15分ほどで「お待たせしました」と焼きそばが運ばれてきた。

やきそばの並(麺量300g) 800円

トッピングはナルト、メンマ、チャーシュー角切り。錦糸玉子、刻み海苔、紅生姜。青海苔、青ネギの微塵切り。ラーメンを想起させる盛りだくさんの具材で、一般的な焼きそばと大きく差別化できている。焼きそばにしては高めの値段に感じるお客さんがいても、無意識にラーメンと比較することで価格に納得してもらえそうだ。

主張の強い、自家製の極太角麺

麺は前述の通り自家製で、うどん並みの太さの極太角麺だ。食べてみると強力粉なのか低加水なのか、弾力ある噛みごたえで主張が強い。味付けはソースで濃すぎない抑制された味なのだが、それでいて個性的な麺と調和している。下味に使われているのは魚粉かイカ粉か。ザラッとしたテクスチャが施されていて、麺とソースの絡み具合が良い。

ざく切りのキャベツの甘味が隠し味

トッピングで分かりにくいが、麺はざく切りのキャベツと一緒に炒められていた。そのキャベツの甘みが隠し味になり、オーソドックスなソース焼きそばと相通ずるところも残している。めっちゃウメーン!

あとがけソースで味変も

あとがけソースでところどころ味変しつつ食べ進めて完食。ボリュームはあるが、いくらでも食べられそうな焼きそばだ。付属のスープも美味しかった。北国の焼きそばにはスープが合う。心残りはお酢での味変を試すのを忘れたこと。次回の課題だな。

付け合せのスープも美味しい

帰りはバスで、時間も迫っていたので、店主さんに軽くご挨拶だけしてお店をあとにした。自家製麺の方向性や焼きそばへの思いなど、時間があればいろいろお聞きしてみたかった。いつかまた再訪したい。

店舗情報住所: 山形県山形市桧町4-12-2
営業時間: 11:00~14:30
(土曜のみ夜も営業 17:30〜20:00)
定休日: 木曜
ホームページ
主なメニューやきそば(小 200g) 750円
やきそば(並 300g) 800円
やきそば(大 400g) 900円