沖縄料理 結まーる
今回紹介するのは五反田の住宅街にある、結(ゆい)まーるという沖縄料理店。オーナーの女将さんは那覇市出身らしい。屋号は「結びつき(結い/ゆい)」が「まわる(まーる)」という沖縄方言で、「助け合い」や「相互補助」を意味するそうだ。
訪れたのは今年の1月初旬、平日の昼過ぎ。「昼飯、どこにしよっかなー」と通りがかり、店頭のランチメニューに気になる品を見つけて入ってみた。間口は狭めだったが、店内は意外と広い。客席は大きめのテーブル3卓に小上がり2卓。キャパは40もあり、ライブや三線教室などのイベントも開催されるらしい。
内装も沖縄風で、天井からはオリオンビールの提灯がぶらさがっている。ランチのピークは過ぎていたが、店内には何組か食事している客もいた。喫煙可ということもあって、13時過ぎの時間帯は愛煙家のサラリーマンが多めな印象である。
さて、メニュー。定食や沖縄そばに混じって焼きそばが幾つかある。気になったのは、その中の「タコスミート焼きそば」だ。レギュラーメニューでは850円だが、ランチだと800円。沖縄料理のタコライス風なのだろうけど、いったいどういう状態で出てくるのだろう。
注文から10分ほどで、焼きそば、スープ、サラダの乗ったお盆が運ばれてきた。スープは沖縄豆腐とワカメ入り、サラダはマカロニサラダだ。そしてメインディッシュの焼きそばは、見るからに一癖ありそうな品である。
「食べる前によーく混ぜてくださいね」
「はーい」
麺は沖縄そば用の平打ち麺。その麺と玉ねぎ・人参・ピーマン・パプリカを炒めたのが焼きそば本体だ。その周りを生レタスで囲み、上を千切りキャベツで覆い、さらにタコライス用のスパイシーな挽肉=タコスミート、サルサソース、ナチョチーズソースをトッピングしてある。
配膳した店員さんの言いつけを守り、食べる前によーく混ぜる。渾然一体になったところで、ズズッと啜る。ゴワっとした沖縄そば独特の食感に、まさにタコスを思い出させるスパイシーな風味が続いてやってきた。うわ、こりゃ美味い。期待以上にいけるぞ。
レッドチリとトマトの風味は予想していたが、テクス・メクスで使われるナチョチーズソースがドンピシャの嵌り具合。おまけに野菜たっぷり。特に生の千切りキャベツがどっさりトッピングされているのが嬉しい。厚木の日の出製麺所や京都・祇園の喫茶カトレヤの焼きうどんも同じように千切りキャベツをトッピングしているが、このスタイル、色々と応用ができそうだなー。
豆腐スープはあっさり風味のまろやかな味わい。マカロニサラダはマヨネーズを使っておらず、千切りキャベツに茹でたマカロニを乗せてドレッシングを掛けたヘルシーな品だった。
沖縄のチャンプルー文化を体現化したかのような味わいのタコスミート焼きそば。これまで他の店で見かけ無かったのが不思議なほどだ。飲むのにも良さそうな雰囲気だったので、機会があれば夜にでも訪れてみたいなあ。
店舗情報 | TEL: 03-3445-5430 住所: 東京都品川区東五反田4-9-7 江藤ビル1F 営業時間: 11:30~14:00 17:30~23:30(土曜は夜のみ) 定休日: 日曜 → ホームページ |
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主なメニュー | タコミート焼きそば 850円 (ランチ 800円) |
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