花道
最近、少しずつ知られてきた焼津おでん。静岡おでんと微妙な差異があり、鰹のヘソ(心臓)を使っている店も多い。焼津駅の北側の住宅街にあるお好み屋さんの花道でも昔からそんなおでんが食べられてきた。(なお、以前述べたが掛川のおでんも静岡おでんと細かな違いがある)
昨年の11月上旬、平日3時過ぎに訪問。昔ながらのこじんまりしたお好み屋さんだ。周りは一方通行だらけなのでご注意を。
客席は小上がり2卓とテーブル1卓。どれも天板が鉄板になっている。テーブルにはおでん鍋が置かれていた。店員さんはおばちゃん2人。先客1人。
メニューはおでん、餃子、お好み、焼きそば。元々は駄菓子屋だったのがいつしか今の業態になったらしい。昼飯がまだだったので少し奮発してミックス焼きそば(630円)を注文した。
おでんは当然の如くセルフサービスだ。まずは黒はんぺんとナルトをチョイス。おばちゃんのアドバイスに従い味噌ダレをたっぷりつける。ダシ粉を掛けてっと、うん、よく味が滲みてる。
焼津の特徴、カツオのヘソは仕入れが少ないらしくかろうじて一本残っていた。もつ焼きで言えばレバーとハツの中間のような味わいだ。焼津らしい3品を食べながら壁の新聞記事に目を通す。
「へー、かつおのヘソはこの店が考案したんですか」
「いや、ちがうんですよ」
「へ?」
「昔からこの辺りでは普通に食べられてて、揚げてフライにしたり」
「ほう」
「好きに書かれちゃって誤解されちゃってるんですよ……」
「あー、マスコミはそういうの多いですもんね」
焼きそばはおでん鍋の置かれたテーブルの鉄板で調理された。麺と具を軽く炒めたあと、具材を入れていた皿を覆いかぶせて蒸し焼きに。変わった調理法だ。浅草の染太郎を思い出す。
麺は中太。茹で麺かな? 具は豚肉、イカ、ざく切りキャベツ、玉葱。中濃ソースでさっぱり目の味付け。紅生姜は好みで。この店では基本的に焼きそばにはダシ粉を掛けないらしい。
食べてみるとちょっと粉っぽく、シコシコとした独特な食感。これがさっぱり目の味付けとマッチしている。ボリュームは食事として充分な量。これと餃子も頼めばかなり満腹になりそうだ。
お会計は860円。ヘソが80円でそれ以外は70円という情報があったけど、90円に値上がりしたのかな? お好みも餃子も評判良さそう。気になるなあ。また来なきゃ。
店舗情報 | TEL:054-627-5467 住所:静岡県焼津市駅北3-20-15 営業時間:11:00~20:00 定休日:火曜 |
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主なメニュー | 焼きそば・お好み焼き 肉 525円 イカ 525円 ミックス 630円 ギョウザ 420円 おでん ヘソ 90円(?) その他 70円 |
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