横浜焼きそば専門 あづま商店 三軒茶屋店

2021年8月27日

横浜の大口に「あづま商店」というが焼きそば専門店ある。2010年の創業で、当ブログでは2012年に紹介した。

今年５月、そのあづま商店が三軒茶屋に２店舗目を出店した。各駅停車しか停まらないJR横浜線のマイナー駅から、渋谷にほど近い若者の町、三軒茶屋への進出だ。

８月下旬の土曜日、あづま商店・三軒茶屋店をランチタイムに訪問してみた。店舗は茶沢通り沿いにある。三軒茶屋駅から下北沢方面に５分ほど歩いて、烏山川緑道を過ぎた右側だ。

間口はやや狭く、奥に広がっている。左手が厨房で、カウンター４席、２人掛けのテーブルが６席。焼きそばを調理する鉄板の周りはガラスで覆われ、外からでもみることができる。

スタッフは厨房に２人、ホールに１人。先客はいなかったが、あとから１人、２人と入ってきた。持ち帰りやデリバリーの注文も多く、なかなか忙しそうだ。

検温・消毒してからテーブルに着席。メニューはもちろん焼きそばばかり。ソースと塩のほか、豚キムチや黒（イカスミ）、赤（ナポリタン）などのバリエーションがある。大口の店は、訪問した当時はお好み焼きがあったけど、あちらも今は焼きそばだけらしい。

裏面にはメガや超メガなどの大盛りメニューもある。麺８玉を使ったあづマウンテン（５０００円）は、２０分以内に完食したら返金するというチャレンジメニューだ。残しても持ち帰れるとのこと。

注文したのは豚トロ塩焼きそば（並盛９９０円）と目玉焼きトッピング（１００円）だ。ちなみに大口ではソース焼きそばをいただいた。シコシコした太麺と甘口のソースが印象的だった。

テーブルからだと調理の様子は見えにくいが、麺は茹で置きで、それを鉄板で焼いているようだ。ジューという音と香ばしい匂いが食欲を刺激する。「お待たせしました」と、５分あまりで配膳された。

太麺を使った焼きそばに、目玉焼きと豚トロがトッピングされ、青海苔・刻み海苔・紅生姜が添えられている。一面に振りかけられている白い粒子は、すりゴマだ。並盛だがボリュームは十分そう。

麺はモチモチ、シコシコ。キャベツ、モヤシ、そして斜めにスライスされた竹輪が混ぜ炒められ、塩ダレとコショウで味付けされている。この竹輪は大口でも食べた覚えがある。あづま商店の焼きそばの特徴の一つだ。

野菜はシャキシャキで、たっぷり使われている。豚トロはカリカリに焼かれ、クリスピーな食感が楽しい。目玉焼きの黄身を絡める「ゴールデンタイム」も、しっかり堪能した。再訪して赤や黒も試さねば。

Kindle本『焼きそばの歴史』の取材も兼ねて、この２～３年は老舗を中心に回ってきたが、一方で、あづま商店のような焼きそば専門店の店舗拡大、新規オープンが各地で続いている。一人で回る数には限界があるが、できるだけそれらも追ってゆきたい。

店舗情報	住所: 東京都世田谷区太子堂3-14-1 千葉ビル 1F 営業時間: 火: 10:30～18:00 水～日: 10:30～23:00 定休日: 月曜日 → ホームページ
主なメニュー	ソース焼きそば 770円～ 塩焼きそば 770円～