焼そば家 こう
名古屋からちょいと移動。木曽川を境にして岐阜と接している愛知県北部の江南市。ここに「焼そば家 こう」という焼きそば専門店がある。開業は2012年の2月というから、かれこれ創業5年目か。
3月中旬、土曜日の午前11時、開店直後に訪問。場所は名鉄江南駅から徒歩10分あまり。全国チェーンの看板が並ぶ、郊外の県道沿いだ。それらに負けない目立つ看板がすぐに見つかった。
店内は喫茶店の居抜きを思わせる造りだ。客席はボックス席が5卓、カウンターも2席ある。マンガも置いてあって、食後にのんびりくつろぐのも良さそうだ。お店はご夫妻二人で切り盛りしているらしい。口開けで誰も居なかったので、手近な席に腰かけた。
専門店なのでメニューはもちろん焼きそばが中心だ。お得なランチセットや焼きそば以外の定食もある。肉玉子付きのソース焼きそばが420円ってのは、かなり安いなあ。
焼きそばの味付けが複数あって目移りしたが、「迷ったときは両方注文」とどこかで聞いた覚えがあるので、梅肉焼きそば(480円)とソース焼きそば(420円)の2つをオーダーした。
まず運ばれてきたのは梅肉焼きそばだ。麺はウェーブの掛かった茹で麺。梅を練り込んでいるのか、梅肉ペーストをベースにしたタレでまんべんなく味付けされているのか、ピンク色で美しい。その麺と豚肉スライス、春キャベツ、モヤシを一緒に炒めてある。食感に配慮して、モヤシと春キャベツの火加減は控えめだ。
トッピングがまた独特だ。レタス、刻んだカリカリ梅、白ゴマ、小口切りの青ネギと刻み海苔。そして種を抜いた肉厚で柔らかな梅干しがひと粒。梅ベースの味付けに、カリカリ梅、トッピングの梅干しと、3種の梅肉が爽やかな酸味をもたらしてくれる。見た目も味も良し。まさに絶妙な「塩梅」だ。
ソース焼きそばもウェーブの掛かった中細茹で麺を使用。具は豚肉、キャベツ、モヤシ。トッピングは鰹節に目玉焼き、青海苔、紅生姜。ぱっと見はオーソドックスなスタイルのソース焼きそばだ。
ただ味付けは少し変わっている。ソースにカレー粉でもブレンドしているのか、ほんのりスパイシーなのだ。一口頬張って「お、これは?」となった。見た目をいい意味で裏切る味ってのも面白いなー。
2品でお会計は900円。まだ他の客がいなかったので店主ご夫婦に少しお話をうかがった。ご主人はもともと岐阜高山で食品業者にお勤めされていたとのこと。仕事の納品先にあのちとせがあり、そこで食べた焼きそばに感銘を受けたのが、この店を始めるきっかけになったそうだ。
私が焼きそば好きになったのも高山のちとせなので、とても親近感が湧いてしまった。ちとせのように末永く地元で愛される店になって欲しいなあ。
店舗情報 | TEL: 0587-55-2255 住所: 愛知県江南市尾崎町河原53-1 営業時間: 11:00~14:30 17:30~22:00 定休日: 木曜 |
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主なメニュー | ソース焼そば(肉玉入) 420円 塩焼そば(肉玉入) 420円 梅肉焼そば(肉入) 480円 カレー焼そば(肉玉入) 420円 肉みそかけ焼きそば 530円 |
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