戸隠そば
西武拝島線と西武国分寺線が乗り入れる東京都小平市の西武鉄道小川駅。地元の人以外は降りることも無いであろう、ローカルな私鉄駅だ。以前、この小川駅にある喜楽という店を訪れた際、気になる店を見つけた。それが小川駅前にある立ち食いの戸隠そば。
フードに「うどん・そば・カレー・焼きそば」を掲げているのを見て、「ほー、焼きそばもやってるんだ」と記憶に留めておいたのが2012年10月のこと。それから3年半ほど時が過ぎ、今年の5月下旬に久方ぶりの小川駅を訪れた。
土曜日の夕方18時近く、以前と変わらぬ佇まいの暖簾を潜る。立ち食いと言っても椅子はある。L字カウンターに7席ほどだが、ほかに客はいない。店主のおじさん一人で朝7時から夜7時くらいまで、40年近く営業しているそうだ。
メニューはそば・うどん・カレーライスのほか、焼きそば・焼きうどん、ラーメンまである。注文したのはソース焼きそば(400円)とトッピングに生玉子(50円)。先払いの料金をカウンターに置き、セルフサービスのお冷を汲んで待つ。
焼きそばはラーメンと同じ茹で麺を使っているようだ。麺を茹でて中華鍋でガシガシ炒め、注文から3分ほどで出来上がり。さすが路麺店、早い。
麺は細麺。かん水が多めで黄色気味の中華麺だ。湯で加減が程よくてシコシコしたコシがある。具は豚肉、モヤシ、キャベツ、天カス。生玉子と青海苔のトッピングに紅生姜。ステンレスの皿というのが個人的にポイント高い。
味付けはあっさりめのソース味。割と控えめな味付けで、抵抗なくスルスルと手繰ってしまう。生玉子も混ぜてコクが増した味わいも良い。好みで醤油を数滴垂らしても合いそうだ。シンプルだが、蒸し麺とは一味違う美味しさのソース焼きそばだった。
最近はどうも不景気で、という親父さん。この辺の経済を支えているブリヂストンが、小川工場からほかの工場へ生産の多くを移したり、なかなか状況は厳しいようだ。個人的にはこういう店に頑張って欲しいけど、店側としてはそうも言ってられないんだよなあ。
食べ終えたのと入れ違いに地元の男子高校生三人が入ってきた。何を注文しようか楽しそうに相談している。ここのそばが彼らの青春の味になるんだろうな。やっぱりもうしばらく頑張って欲しいなあ。
店舗情報 | 住所: 東京都小平市小川西町4-17 営業時間: 7:00~19:00くらい(土曜・祝日は8:00~) 定休日: 日曜 |
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主なメニュー | ソース焼きそば 400円 かけそば・かけうどん 300円 ラーメン 450円 カレーライス 400円 生玉子 50円 |
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