梅月
今回から甘味処の焼きそばをテーマにお送りします。以前も一度やりましたが、昔ながらのソース焼きそばを出す店が多いんですよね。7月末から8月頭に掛けて8日間ほど松山や大分、北九州のあたりを食べ歩いてきまして、1軒目はその際に訪れたお店を紹介します。
北九州・門司港駅近くにある梅月は、門司港レトロとして有名な建物群がある街によく似合う老舗の甘味処だ。創業は昭和23年だとか。焼きそばや焼うどんなど食事メニューも出している。
訪問したのは8月上旬、平日のお昼時。店舗は栄町銀天街というアーケードの脇道にある。看板の「甘党の店」というコピーが印象的だ。
店内は奥に長く、左が厨房になっている。客席はカウンターが8席ほどにテーブルが何卓か。昼時でほぼ満席だ。辛うじて1つあいていたカウンターに案内される。
メニューは麺類と甘味のみ。焼うどんと焼きそばが売れていて、半々くらいの割合で出ていた。
「ご注文はお決まりですか?」
「オム焼きそば(430円)と、食後に『みつかけ(300円)』をください」
注文が入ると麺を湯掻いて鉄板に広げて調理開始。お冷を飲みつつ待つこと5分ほどで湯気を立てたお皿が運ばれてきた。
麺は中細ストレートの茹で麺。具はキャベツ、モヤシ、天カス。それらを炒めてソースで味付けしたところに鰹節を塗す。オム焼きそばの場合はそれを薄焼き玉子で覆い、ソースを塗って青海苔を掛けて出来上がり。
ソースはフルーティな香りの甘口タイプだ。しつこい甘さではなく、鰹節や玉子などがアクセントになって最後まで食べ飽きない。ボリュームもそれなりにある。430円という値段は良心的だと思う。
カキ氷の「みつかけ」はイチゴシロップだった。削ったタイプのカキ氷で、自分の好みだ。最近は砕いたカキ氷=フラッペが多いが、こういうのに出会うと嬉しい。暑さで奪われた体力を少し取り戻した。
カキ氷を食べ終えてお会計は730円。ご馳走さまでしたと店を出ると、順番待ちの家族連れがベンチに腰掛けていた。人気なんだなあ。
この店に来る前に門司港レトロも散策してみた。モダンな建物が並ぶ門司港は明治期に栄えた港町独特の瀟洒な風景だ。また今度のんびり訪れてみたい。
店舗情報 | TEL:093-321-1344 住所:福岡県北九州市門司区栄町1-10 営業時間:11:45~19:00(土・祝日は18:00まで) 定休日:日曜日 |
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主なメニュー | 焼きそば 380円 大盛 450円 オム焼きそば 430円 大盛 500円 焼きうどん 380円 大盛 450円 オム焼きうどん 430円 大盛 500円 カキ氷 みつかけ 300円 宇治金時 480円 梅月スペシャル 580円 |
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