さおや
前回紹介した美ゆきと並んで、大洲の「さおや」もちゃんぽんの人気店だ。というか、「美ゆき」と「さおや」でしかこのちゃんぽんは提供していないらしい。
7月下旬の平日、11時過ぎに訪問。狭い雁木造りの並びに「鉄板焼さおや」の看板を見つけた。11時半開店のはずだがもう暖簾が吊るされ、「営業しています」の札が掛かっていた。早速入店。
客席はカウンター6席にテーブル2卓、小上がり2卓。小奇麗で落ち着いた雰囲気の店だ。既に先客が1組いた。さらには持ち帰り注文も入っていた。なかなかの人気ぶりである。
カウンターに着席してメニューを確認。「やきめし」と「やきそば」に挟まれる形で「ちゃんぽん」が乗っていた。上ちゃんぽん(1400円)も気になるが、注文したのはちゃんぽん(1000円)。値段が高く感じるかも知れないが「やきめし」「やきそば」それぞれ1人前ずつの材料が使われているらしいので、これでも割安なのだ。
目の前の鉄板で店主が調理を始めた。油を引いてエビ・豚肉、さらにモヤシ・キャベツを炒める。注意深く眺めてみると、肉は刻みつつもエビは傷付けないに炒めている。こうして目の前で見ると鉄板焼は技量に大きく左右されることが分かる。
塩を振って、ご飯とネギを加えて「やきめし」に。最後に麺を入れ、化学調味料やソースを加えて混ぜ炒めて出来上がり。白い皿に山盛りにされ。スプーンを添えて供された。ちなみに鉄板にこびりついた煎餅状のお焦げもリクエストすれば載せてくれるらしい。先に知っておけばお願いしたのに……
麺は中細の中華麺。一般的なそばめしと違い、この麺も刻まないように炒めていたので一本一本は普通に長い。麺一玉にご飯もお茶碗一杯分くらい使われているのでボリュームがかなりある。
具は前述の通りエビ・豚肉・モヤシ・キャベツ。野菜たっぷりでモヤシがシャキシャキ。エビはプリプリ。ソースの味が美ゆきより濃いめか、ピリ辛で食欲を刺激する。青海苔や魚粉での味変も良い。結局、一皿ペロリと食べてしまった。
「どちらから?」
「東京からです」
「この辺を回ってるんですか」
「はい、こちらは遠くからくる人多いですか?」
「いや、ここはそうでもないです」
ふむふむ、いまだ知名度はまだ低いのね。お会計を済ませて店を出るときには「お気をつけて」との言葉。八幡浜のちゃんぽんは割りと知られているが、すぐ東隣の大洲にもこんな変わったちゃんぽんがあるのが面白い。そういえば以前紹介した高知市「おかも」のヨンキューも、大洲ちゃんぽんに関係しているのかも知れないなあ……
店舗情報 | TEL:0893-24-0231 住所:愛媛県大洲市大洲200 営業時間:11:30~14:00 17:00~22:00 定休日:月曜 |
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主なメニュー | ちゃんぽん 1000円 上ちゃんぽん 1400円 |
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