瓢太
先週に続いての松山から今回は焼きラーメンを紹介。その流れで次回以降はラーメンと焼きそばのコラボ的な品々に繋ぎまする。
愛媛県松山市には「瓢系ラーメン」と呼ばれる甘いスープの独特なラーメンがある。昭和55年創業の瓢太は代表的な人気店のひとつ。松山出身の友達のオススメの店で、「甘い中華そばがわたしのふるさとの味」とのこと。この瓢太、焼きそばは無いが調べてみたらなんと焼きラーメンがある。そっち目的で行ってみた。
7月下旬、平日の20時前に訪問。大通りから一本入った一方通行路沿いに渋い外観の店舗があった。客間の脇を抜けて突き当りが厨房。その左手がカウンターになっていて10人分ほどの椅子がある。座敷も何卓かあって結構広い。この日は団体の予約が入ってたようだが、カウンターに腰掛けることができた。
まずはメニューを確認。ラーメンは「中華そば」という表記なのに、焼きそばの方は「焼ラーメン」なのが面白い。ラーメンの有名店だがおでんや肴も充実していて、地元の人は居酒屋的にも使っているようだ。
とりあえず生ビール(中・500円)。それと目的の焼ラーメン(750円)を早速注文。量を見てから今後の流れを決める腹である。
カウンターからは厨房の様子が良く見えた。茹で上げた麺に油をなじませる。野菜を刻み、フライパンで炒めて……と、待つ間にビールを飲み終わったので瓶ビール(500円)をお代わり。すぐに出るつまみも欲しくなり、おでんのワカメとモツをいただいた。
ワカメは茎ワカメの串刺しだった。昆布のおでんなら良く見かけるがワカメは初めてだ。あっさりした風味の出汁が滲みて美味しい。モツも歯応えあってオレ好み。と言っている間に焼ラーメンもできあがった。
麺はしなやかな中細麺。具は豚肉・キャベツ・モヤシ・人参・玉葱。そして青海苔と鰹節のトッピング。ボリューム的には麺が割りと多めかも。
ソースはウスターとオイスターソースをブレンドしているようだった。かなり濃いめの味付けで塩っぱいがつまみにはちょうど良い。鰹節の旨味も効いていて、同じ松山のかめそばを少しだけ思い出した。
焼ラーメンというと博多・天神の屋台や、あるいは北海道・帯広のそれが有名だが、こちらの品は完全に焼きそばだな。むしろ呉の屋台・富士さんで食べた焼きそばに通じる味わいだった。
まだ腹に余裕があったので、締めにちゃんと中華そば(並・650円)もいただいた。噂通りの甘い醤油スープに歯切れの良いホギホギ麺が不思議にマッチして美味しい。分厚いチャーシューも存在感十分。初体験の瓢系ラーメン、甘さの好みは確かに分かれるだろうが自分は満足できた。
お会計は2600円。飲んでいる最中、隣の常連さんが話しかけてきてくれたが、標準語だとどうも会話に混じりにくい。西日本のイントネーションを操れるようになりたいなあ。
店舗情報 | TEL:089-931-5133 住所:愛媛県松山市三番町6-1-10 営業時間:11:30~14:30 17:00~23:00 定休日:日曜日 |
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主なメニュー | 焼ラーメン 750円 中華そば 並 650円 中盛 750円 大盛 850円 半そば 550円 おでん 各種 100~150円 生ビール 500円 瓶ビール 500円 |
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