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関矢

都内の焼きそば専門店は開業から割りと短いスパンで閉店してしまう場合も多い。今回紹介する恵比寿の関矢もそんな店の一つ。近々再訪しようと思っていたのだが、今年の5月28日に地域の再開発のため閉店してしまったそうだ。残念だが、記録として留めておこう。

恵比寿 焼きそば 関矢

関矢を訪問したのは約一年前、2014年7月初旬のことだった。当時は夕方も営業していて、この日の訪問も17時過ぎ。店舗はとても狭い路地にある。表通りの看板と赤ちょうちんが目印だ。

狭い路地の先に店舗がある

外向きに持ち帰りのカウンターがあり、その奥の鉄板で店主が焼きそばを炒めていた。

「中でも食えますかね?」
「はい、どーぞー」

関矢 店内の様子

基本的には持ち帰り専門店なのだが、2・3人分の客席はあるらしい。店内にはトレニアと椅子が3脚置かれていた。

「蚊取り線香、煙かったら消すから」
「大丈夫ですよー」

関矢 表通りの看板

メニューを確認して太麺ソース焼きそば(550円)とワンタンスープ(150円)を注文する。ビールも付けたいところだが、この後に予定が控えていたので自重した。

ドカティの写真がペタペタ

壁にはイタリアのバイク、ドカティの写真が貼られていた。店主がドカ乗りなんだろうなあ。鉄板で焼きそばを炒める音が聞こえ、ソースの香りが漂ってきた。待つこと5分ほどで出来上がり。

太麺ソース焼きそば 550円

麺は自家蒸しの角麺。太くて一本一本が短めだ。具は豚肉にザク切りキャベツとモヤシ。トッピングに青海苔と干しエビ、紅生姜。干しエビを炒めるのではなくトッピングに使っている天が面白い。

自家蒸しの麺が特徴的な焼きそば

さっそくハフハフと焼きそばを頬張る。説明文によると味付けはトキハソース製の2種類をブレンドしているそうだ。酸味と辛味が程よいバランスで、スパイスが後から効いてくる。うーん、ビールが合いそうだ。

ワンタンスープ 150円

ワンタンスープは生姜が効いていて爽やかな味わい。ワンタンはツルンと小気味いい喉越し。浮いているお麩が可愛い。焼きそばを少し浸して食べるのも良し。

もともとはこれにピーマンとパプリカが付いていたのだが、野菜高騰で訪問時には中止されてしまっていた。それも食べてみたかったなあ。

この日のお会計は700円。その後、ときどき昼時などに通り掛かることもあって、覗くたびにそれなりに賑わっていた。

「これなら当分安泰だろうなあ」と思っていたところにまさかの再開発。うーん、残念。またどこかで味わえる機会があると良いのだけれど。その時はバイクの話も聞いてみたいな。

焼きそば関矢

店舗情報※2015年5月28日 閉店
住所:東京都渋谷区恵比寿1-34‐6 関谷荘 1F
営業時間:11:00~14:00
定休日:日曜、祝日、不定休
主なメニュー太麺ソース焼きそば 550円
ワンタンスープ 150円