どんたく
焼きうどん特集、3週目となりました。王道的な焼きうどんもあれば、地方色豊かな変り種もありまして……
二子玉川は同じ世田谷区の下北沢や三軒茶屋とは一線を画す印象がある。高島屋や東急ライズなど、都心の百貨店や普段の生活圏に比べて親子連れの割合が非常に高い。正直、おっさん一人で散歩するには落ち着かない街だ。
その二子玉川駅から近い雑居ビルの地下にどんたくといううどん屋さんがある。どんたくというから博多うどんなのかと思いきや、博多出身の店主が讃岐で修行した讃岐うどんのお店とのこと。ただし名物は店名を冠した「どんたく」といううどんチャンポン。次いで人気なのが焼うどんとのこと。チャンポンとか焼うどんとか、讃岐なのか九州なのか良く分からなくなってくるが、二子玉川が苦手でもこれは食べておかねばなるまいて。
8月下旬、土曜のお昼前に訪問。狭い階段を下りて一番奥の突き当たりのドアを潜る。清潔感のある店内だ。テーブル6卓、カウンターなし。客は5割ほどの入り。花番さんは二人。厨房の様子は分からないが恐らく店主が一人で調理しているのだろう。
メニューはかけが700円からと結構強気の値段設定。隣の客は件のどんたく。親子連れは焼うどんの大盛りを食べている。どちらもボリュームあり。大盛りは400円増しというからどんだけの量になるのだろう。怖い。
「ご注文は?」
「焼うどん(1000円)ください」
ソースと醤油があるはずだが、味は聞かれず。ま、デフォルトが知りたかったので丁度良いや。5分ほどでドーンと盛られた焼うどんが運ばれてきた。
麺はもっちりした腰のある極太のうどん。提供までの時間からするとランチで出そうな分はある程度予め茹であげてあるのだろう。具はキャベツ、玉葱、人参、豚肉、エビ。たぶんちゃんぽんと共通なのだろうが惜しげもなく使われていて素晴らしい。見てまず「大盛りにしなくて良かった」と安堵する程のボリューム感。
もちもちハフハフ。熱くて旨い。マイルドなソースと油脂の風味が後を引く。聞くところによると牛乳で円やかに仕上げているとか。もっとパンチの効いた味も好みだが、この量だとマイルドな方が飽きずに食べられるのだろう。一味唐辛子もあう。付け合せはいりこだしのスープ。予想と違って酸味を感じるのは一味唐辛子のせいかな? おまけに付いてくる一口チョコを食べてお会計。
飲み屋で「軽く何か作って」という体の焼うどんも良いが、食事としてガッツリ満腹になれる焼うどんてのは意外に貴重だ。
食後、少し歩いて多摩川の河畔にまで出てみた。兵庫島公園はおっさん一人でも安らげそうな雰囲気だった。少し歩けば落ち着ける場所もあるのね。
店舗情報 | TEL:03-3707-0760 住所:東京都世田谷区玉川3-10-8 アークビル植B1 営業時間:11:00~15:00 定休日:日曜日 → ホームページ |
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主なメニュー | 焼うどん 1000円 どんたく 小 1000円 大 1100円 |
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