さくら亭
福島県浜通りの道の駅・南相馬。福島第一原発から直線距離で約25km。先月の17日、国道6号線の交通規制が3年半ぶりに解除され(バイク・自転車などは除く)、いわき方面からアプローチしやすくなったが、それまでは訪れる人も限られていた。今回はその道の駅にある食事処さくら亭をご紹介。
訪れたのはまだ規制中だった今年4月中旬、土曜日のお昼時。テーブル多数。ざっと50~60人くらいのキャパかな。観光客が少ないとは言え、さすがに土曜の昼なので店内はかなりの混雑。厨房のお姐さん方も大忙しだ。注文は食券制でお冷はセルフサービス。ま、ありがちなフードコートを想像すれば問題ない。
注文したのはおすすめメニューにもなっている、なみえの旭屋太っちょ焼きそば(480円)。いわゆるB1グランプリで優勝した「なみえ焼きそば」なのだが、商標的な問題で「太っちょ焼きそば」という微妙な名称。
実は以前紹介した浪江焼麺太国の認定会員でないと「なみえ焼きそば」を正式には名乗れないのだ。ちなみに旭屋は浪江町で長年営んできた製麺屋さん。あの特徴的な太麺の製造元で今は郡山市で営業しているようだ。(※その後、めでたく浪江焼麺太国の公認となったようでメニュー名も「なみえ焼きそば」に変わったみたいです)
注文して数分で番号を呼ばれた。焼きそばの皿とお冷をお盆に乗せて席へと運ぶ。さて、いただきます。
うどん並みの極太麺にたっぷりモヤシ、豚肉と浪江焼きそばの特徴は完全クリア。青海苔・紅生姜だけでなく目玉焼きもトッピングされていてお得な感じ。目玉焼きは蓋をして蒸焼きにしたのか、上部も白くなってる。
麺よりモヤシが主体じゃないかってくらい沢山入っていた。モチモチした極太麺麺にはちゃんと焼き目も付いている。味付けはソースであっさり目。ちと物足りないので七味も掛けてみた。うん、これくらいが好みだな。七味ニンニクならモアベターなのだが。
意外なほどしっかり作られた焼きそばで満足満足。それにしても、ぼてぢゅうグループは堂々と「なみえ焼きそば」を名乗れるのに、被災地の南相馬では微妙なメニュー名ってのも何だかなー。ご当地グルメはそのブランドを確立するまでが大変で、偽モノ排除のための措置だってのは分かるんだけどね……モヤモヤ。
ここまで来たついでに少し南下して警戒区域の手前まで行ってみた。痛々しい光景には言葉も無い。一日も早く浜通りが元通りになりますよう。
店舗情報 | TEL:0244-26-5100 住所:福島県南相馬市原町区高見町2-30-1 営業時間:11:00~15:00 定休日:無休 → ホームページ |
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主なメニュー | 太っちょ焼きそば(480円 メンチカツ定食 600円 メンチカツ丼 580円 |
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