珍香楼
金沢市街地の中心部に位置する香林坊交差点。アトリオや109などの商業施設が立ち並ぶ金沢随一のショッピング街だ。そこから市役所や兼六園の方向へ少し進んだ右手にチャイナーレストラン・珍香楼(ちんかろう)という中華屋がある。
こちらに詳しく書かれているが、小松にあった同名の店で店主は修業したそうな。小松と言えば塩焼きそばと餃子。この店もやはりその2品の評判が良いらしい。
訪れたのは昨年10月下旬、平日の夕方。17時過ぎに訪れてみたが何故かまだやってない。17:30過ぎに行ったら開店してた。ほっ。客席はU字のカウンターのみで20席ちょっと。先客無し。ひょろっとした老店主とがたいの良い若い衆。
壁に貼られているメニューは中華系の麺類と餃子、炒め物の定食など。やきそば(740円)、餃子(小・280円)、ビール(中瓶・500円)を注文。ビールはアサヒとキリンからキリンを選択。
「ビールはすぐ出します?」
「いえ、餃子か焼きそばが出来てからで」
焼きそばは老店主が担当。茹で上げた麺を水で締め、熱した中華鍋に油をなじませてから投入。豚肉、モヤシ、その他の野菜の順で加えて炒め、手慣れた手付きで味付けしてゆく。まずは焼きそば、同時にビール、すぐ続いて餃子が出てきた。
麺はモチっとした柔らかめの平打茹で麺。具は豚肉、モヤシ、人参、長ネギ、キクラゲ。塩と化調を中心とした中華風の焼きそばだ。モヤシが特にたっぷり使われていて、皿からこぼれそうになっている。熱々で美味い。
餃子は片側をパリっと焼いたもの。具がぎっしり詰まっていて野菜の旨味が凝縮されている。「ギョウザたれ」と記された赤い蓋の容器は酢醤油か。勿論ビールにあう。
「ギョウザのたれをお好みで焼きそばに掛けてみてくださいね」
この店で焼きそばを食べると必ずそう告げられるそうな。自分も試しに掛けてみた。なるほど、美味しい。ただ、そんな劇的には変わらないような……ま、気分ということで。
食べている最中に持ち帰りの冷凍ギョウザ(21個入・1200円)を求める客がやって来た。
「10個欲しいんだけど」
「ちょっと待って……すみません、5個しかないです」
「じゃ、それ全部ね」
個数で会話していたのでバラ売りしているのかと一瞬思ったがお会計は6000円だった。凄い人気だ。
お会計の時に美味しかったですと告げたら無口な老店主も嬉しそうに「ありがとうございました」と言ってくれた。宿に戻ってから焼きそばのスープが出てないことに気付いたがそれもご愛嬌ってことで。
店舗情報 | TEL:076-263-9756 住所:石川県金沢市広坂1-1-48 ウナシンビル1F 営業時間:11:30~14:00、17:00~20:00 定休日:不定休 → ホームページ |
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主なメニュー | やきそば 740円 餃子 470円 小 280円 ラーメン 550円 ビール(中瓶) 500円 |
ディスカッション
コメント一覧
今日まで金沢に出張しており、3日間お昼をこちらで頂いてきました。当時のご店主は引退されたそうでお若い店長が八面六臂の活躍で作ってくださいました。やきそば・チャーハン・ぎょうざ定食、おいしかったです~!(ちょっと値上がりしてました)
mauさん、コメントありがとうございます。老店主、引退されたんですね。またあの焼きそば、食べたくなりました。懐かしいです。