新悦園

中国の焼きそば、本場の味を特集しております。広東・福建・台湾・四川に続いては北京の焼きそば!

と、ここでひとつお断りが。これまでは横浜中華街の店を中心に紹介しましたが、今回からは東京都内が中心となります。横浜中華街は広東出身者が多く飲食店のジャンルが割と偏っていまして、例えば「北京風焼きそばを出している北京料理店」みたいな条件だと、むしろ都内のニューカマーの店の方が見つけやすいのです。なにとぞご理解の程を。

気を取り直して北京料理店で提供されている北京風焼きそば! 果たしてどんな品でしょう?


北京風焼きそばとして最初に紹介するのは赤坂の裏通りにある新悦園。「北京小菜酒家」の看板を掲げる北京小皿料理の店だ。

赤坂 北京小菜酒家 新悦園

4月上旬の平日、昼過ぎに訪問。すっかり春のはずなのにみぞれ混じりの冷たい雨が降っていた。店舗は赤坂二丁目交差点のすぐ脇にあった。

新悦園 店内の様子

店内は結構広く、フロアには丸テーブル2卓とテーブルが7~8卓ほど並んでいる。遅いランチを楽しむ人たちで半分近く埋まっていた。突き当たりがバー風のカウンターになっているあたりが赤坂らしい。

新悦園 ランチメニューの一部

ランチメニューには麺類や定食が並ぶ。どれもリーズナブルな価格帯だ。目的の品を見つけて店員を呼ぶ。

「北京風五目焼きそば(850円)を」
「はい、焼きそばひとつー」

調味料類と灰皿

スタッフはみんな本土の人たちのようで中国語で会話している。そういえば向こうの人たちの経営する店は、灰皿があって当たり前という店が多い気がする。そんなことを考えながら待つこと10分余り。焼きそば、ザーサイ、スープ、デザートがお盆にのってやってきた。

北京風五目焼きそばランチ 850円

「無料で半ライスも付けられますが、出しましょうか?」
「はい、お願いします」

麺はモチモチの平打麺。具はエビ・イカ・ミニ貝柱・木耳・キャベツ・ニンジン・ニラ・玉葱。魚介と野菜という構成だ。期待していたよりも具沢山で嬉しい。

ここの北京炒麺はモチモチな平打麺を使用

味付けは塩と旨味調味料がベース。醤油も入っているぽいかな? わりと味濃い目で、ご飯のおかずとしてもなかなか美味い。ビールにも合いそうだ。

デザートの杏仁豆腐で〆め

付け合せのスープは玉子・キャベツ・ニンジン入りであっさり風味。デザートの杏仁豆腐ですっかり満腹になった。

注文した順と出てくる順が完全に前後したり、デザートを食べている最中に空いた食器を下げようとしたり。女将さん以外のオペ・接客は大陸的で不満な点も見受けられた。ただしコスパは文句なく良いと思う。その辺に目を瞑れる方にはオススメです。

新悦園

店舗情報TEL:03-3587-0727
住所:東京都港区赤坂2-12-33 永楽ビル1F
営業時間:11:00~23:30
定休日:日曜
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主なメニュー北京風五目焼きそば 850円