ラーメンハウス ドラゴン
遠野市に五右衛門ラーメンと呼ばれるご当地ラーメンがある。有体に言えばキャベツやモヤシ、豚肉を豆板醤やコチジャンで炒めた具が乗ったラーメンだ。知名度は低いが遠野では昔から食べられ、周辺の飲食店で人知れず普及しているそうだ。
その遠野にラーメンハウス・ドラゴンという店がある。件の五右衛門ラーメンの亜種、石焼ドラゴンという品をこのラーメン屋で出しているのだが、それが頗る変わっていてしかも好評らしい。ラーメンなのに何故このブログで? という疑問はひとまず置いて進めよう。
訪れたのは昨年の6月下旬、平日のお昼時。国道283号=遠野バイパスと国道340号との交差点から遠野駅寄りへ進むとすぐ左手に看板が現れた。ラーメンとコーヒーの店、ドラゴン。店舗はビルの2階にあり、階段と扉でちょっと戸惑うかも知れない。
客席はテーブル5卓にカウンター3席。スタッフはご夫妻らしきお二人。小奇麗なお店で先客が2組ほどいらっしゃった。
メニューは当然ラーメンが中心だ。この店では例の五右衛門ラーメンをドラゴンラーメンと呼んでいるらしい。あんかけ焼きそばもあるが今日の目的は石焼ドラゴン(950円)。50円増しになるが麺を「伸びにくい細麺」と指定して注文。辛さも三段階から選べるとのことで激辛をお願いした。
5分ほどで注文した品が運ばれて来た。グラグラ煮え立った石焼の器にサービスの小ライス付き。ずっしりとした重量感である。
さて、注文で指定した「伸びにくい細麺」。実は長崎皿うどんで使われるあの極細揚げ麺なのだ。これが熱々のスープでも伸びにくく程よいコシが保たれるらしい。いわばスープ入りカタ焼きそばである。
激辛なので当然なのだがスープが無茶苦茶辛い。辛いもの好きの自分でも「むむ、なかなかやりおる」と唸るレベル。蒙古タンメン中本で北極を食べる程度の心構えが必要だ。酢を掛けると多少和らぐので覚えておこう。
炒められた具はキャベツ・人参・ニラ・モヤシ・キクラゲ・挽肉。トッピングにコーンと刻みネギ、炙りチャーシュー、茹で玉子。このチャーシューが分厚くて食べ応えがある。
寒い日でバイク用ウエアに身を包んでいたが、食べ進めるうちにジャケット、フリースと脱いで、食べ終える頃にはTシャツ姿になってしまった。最後は穴空きレンゲで具をかき集め、小ライスに乗っけておじや風に平らげた。
熱々、辛辛、汗だく必至。寒い遠野らしい暖まる一杯だった。ボリュームも充分でお値段以上の満足感。辛いもの好きは試す価値ありですよ。
焼きラーメンから始まって、つゆ・スープ入り系をつらつらと紹介してまいりました。焼きそばと呼んで良いのか微妙な品も多々ありましたが、楽しんでいただけましたら幸いです。
さて、次回からは静岡県・中部の焼きそばの特集となります。昨年、西部エリアをやりましたが中部もそれ以上に濃いですよ。お楽しみに。
店舗情報 | TEL:0198-62-0041 住所:岩手県遠野市松崎町白岩15地割9-1 営業時間:10:45~15:00、15:45~20:30 定休日:不定休 → ホームページ |
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主なメニュー | 石焼ドラゴン 950円 ※細い乾麺は50円増し ドラゴンラーメン 800円 みそドラゴン 800円 塩ドラゴン 780円 |
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