Thái Béo
ハノイ2日目の夜。早い時間に夕食を食べたせいで9時くらいに腹が減ってしまった。散歩がてら、良さ気な店はないか、地元民が普段食べているような焼きそばを食わせてくれる店はないかと探し歩く。
ハン・ザイ(Hàng Giấy/紙)通りにBít tết Hải Týという随分と賑わっている店があった。たぶん安くて美味しいのだろうが、外国人の観光客ばかりでいまいち気乗りしないのでパス。素通りしかけたその隣に小さな食堂を発見。
タイ・ベオ(Thái Béo)が屋号かな? 看板に焼きそば系の品々が並んでいること、地元客しかいないことを確認してここに決めた。店内にはテーブルが幾つか置かれていた。店員はみな男性で意外に愛想が良い。促されるままに腰掛ける。例のちっちゃいプラスチックの椅子だが、もう慣れてきた。
メニューのミー(Mỳ)は中華麺のことでMìとも綴る。ミー・サオ(Mì Xào)は中華麺の焼きそば。さらにミー・サオ・メム(Mì Xào Mềm)は軟らかい焼きそば、ミー・サオ・ジョン(Mì Xào Giòn)は麺を揚げたカタ焼きそばを指す。それぞれ麺をライスヌードル=フォー(Phở)にすることもできる。フォー・サオ(フォー炒め)は昨夜食べたばかりなので今回は中華麺の焼きそば=ミー・サオ・メム、それとビールを注文した。
ちなみに値段が書いていない場合、本来は注文前に確認した方がいいんだけど、面倒くさいので今回は訊かずに注文。ま、ぼられてもたいしたことはあるまい。
でてきたビールはサイゴンビール(BIA SAIGON)。ベトナムのビールブランドのひとつで、ハノイだとハノイビール(BIA HANOI)を出す店も多い。あと333(バーバー)も有名だ。食堂の定番、果物スライスの浮いたスイートサワーソースとハーブ類も一緒に出てきた。グビッと煽って焼きそばを待つ。
厨房ではお兄ちゃんがでかい中華鍋を器用に振っていた。麺を炒め、最後はお玉の背で鍋に押しつけて焼きを入れる。そいつを皿に盛ってから具を炒め。さっきの麺にどかっと掛けてできあがり。
麺は極細の中華麺。具は片栗粉を塗したっぽい牛肉、太い水菜のような謎の青菜、玉ねぎを炒めたもの。小さなニンニクの欠片も入っている。あんかけに見えるが水分は無くトロミも付いてない炒め物だ。味付けはニンニクを利かせた塩ベース。たぶん醤油も使われているがかなり薄味。そして油こってりギトギトな仕上がりだ。
使われている中華麺は太さも食感も博多ラーメンのそれに近い。シコシコしたコシがあり、ザクザクと歯切れが良い。ラオスで食べたミーナム(ラオス風ラーメン)もそうだったけど、東南アジアの中華麺はこのタイプが多いのかな。それなりに美味いのだが量がかなりあり、途中で食べ飽きてきた。が、そこは薬味の出番。スイートサワーソースや香草、卓上の調味料で適度に風味を変えて食べ進める。最後はビールで流し込んで完食。
お会計はビールと併せて85,000đ(約467円)。ビールが20,000đ(約110円)くらいかな? たぶん正規料金で済んだ。
後からきた客が注文した揚げ麺のミー・サオ・ジョン(Mì Xào Giòn)も美味しそうだった。あとフォーを使ったカタ焼きそば、フォー・サオ・ジョン(Phở Xào Giòn)も珍しいから食べてみたかったなあ。
宿に戻ってから店の情報をWEBで探したらこちらのブログが見つかった。他に英語やベトナム語でもこの店の情報を検索したが見つからず。いまだに「Thái Béo」が屋号で正しいのか分かっていない。(※Facebookのコメントで「太った人」を意味する愛称で、その店の屋号だと教えていただきました。ありがとうございました。)
店舗情報 | 住所: Hàng Giầy, Hàng Buồm, Hoàn Kiếm, Hà Nội, Việt Nam |
---|---|
主なメニュー | ミー・サオ・メム / Mì Xào Mềm (軟らかい焼きそば) ミー・サオ・ジョン / Mì Xào Giòn (カタ焼きそば) フォー・サオ・メム / Phở Xào Mềm (フォー炒め) フォー・サオ・ジョン / Phở Xào Giòn (フォーのカタ焼きそば) ※ビール小瓶1本とあわせて85,000đくらいの価格帯 |
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません