五十番
恵那山の西に位置する中津川市は東濃東部の中核都市だ。その市街地中心部、JR中央本線の中津川駅前から路地を少し入ったところに五十番という店がある。ここの焼きそばが地元で人気らしい。
訪れたのは金曜の夕方、18時半ごろ。店舗はガラスブロックを組み合わせたちょっと珍しい感じの外装だ。店内には6人掛けのテーブルが4つとカウンター状のテーブルが2つ置かれ、先客が2人焼きそばを食べていた。店員さんの子供だろうか、幼児が店内を走り回っている。
メニューにはラーメンや焼き飯などがあるが、一番上に書かれている焼きそばがやはり一押しのようだ。お冷やを受け取って焼きそばの並(450円)を注文。待ってる間にトイレを借りたが、トイレが2Fにあるとは思わなかった。2Fは狭いスペースでテーブルなどは置かれておらず、少し不思議な空間だった。
さて肝心の焼きそば。麺はかなり太くてコシがある独特の自家製麺。一本一本が短いのも特徴か。普通の2玉分くらい使われているんじゃなかろうか、並なのに随分とボリュームがある。具はキャベツとモヤシ。豚コマも使われているがほんの僅かだ。そして見た目の通り、ソースではなく塩主体で味付けされている。
まずは一口、そのまま食べてみる。見た目では薄味かと思ったが、予想よりニンニクと塩が利いていた。麺はモチモチ、野菜はしゃきしゃきとした歯応えに仕上がっている。なるほど、これは美味い。少し油っこいが、そのB級感もこの焼きそばの味わいと言える。さらに卓上の調味料を掛けてみる。コショウや醤油も試したが、やはりソースが合うようだ。ややマイルドなウスターソースで、下味の付いた麺に絡めると風味が増した。この量と味で450円なら確かに人気にもなるだろう。
持ち帰りも含めて後から4人ほど客が入ってきたが、当然のごとく全員焼きそばだった。よほど人気があるのだろう、壁の張り紙では土日祝日は大盛不可となっており、行列まで出来るそうだ。もし中津川方面へ行かれる機会があれば、ぜひ試しに一度この独特の焼きそばを味わってみて欲しい。
【追記】2015年9月に再訪。改めて食べたが、やっぱり美味しい。麺自体と炒め加減、下味などが絶妙なんだろうなあ。どの調味料も合う。
店舗情報 | TEL:0573-66-5336 住所:岐阜県中津川市太田町2丁目2-10 営業時間:11:00~20:30 定休日:火曜日 |
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主なメニュー | 焼きそば 450円 大 600円 ラーメン 500円 焼き飯 600円 カップスープ 50円 ライス 小 100円 大 200円 |
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