加屋
名古屋の麺料理と言えば、台湾ラーメンを忘れちゃいけない。発祥の店、味仙の今池本店で食べたのは11年前のこと。ニラと挽肉の峻烈な辛さが印象的だった。3年前には人生餃子という店でドライタイプの皿台湾を食べたこともあるが、焼いて(炒めて)ない和え麺だったので記事は結局お蔵入りになっている。
今回改めて台湾ラーメンの焼きそば版を探したところ、加屋(かや)という鉄板焼・お好み焼の店がヒットした。名古屋滞在初日、平日の19時半くらいにその藤が丘店を訪問。場所は地下鉄東山線の本郷駅と藤が丘駅の中間あたり。長久手市の市境手前だが、ぎりぎり名古屋市内だ。街道筋の大箱で建物はでかく、駐車場は広い。
店内には鉄板テーブルが多数あって、客は3割ほどの入り。手近なテーブルに促されて着席し、とりあえず生ビール(480円)を注文。アサヒスーパードライで喉を潤す。
メニューはもちろんコナモン中心だ。お好み焼や焼きそばはもちろん、もんじゃ焼もある。基本的には自分で焼く店のようだが、空いているときは焼いて持ってきてくれるらしい。宴会向けのお得な食べ放題コースってのも面白いなあ。
目的の元祖台湾焼きそば(890円)は焼きそばのページの中段あたりに載っていた。台湾焼きそばを提供している店はいくつか見つかったが、こちらでは20年前の創業以来の人気の品とのこと。台湾あんかけ焼きそば(890円)の方が人気らしいが今回は台湾焼きそばにしておいた。辛さは三段階あり激辛を指定。味付けも醤油とソースがあると言われ、醤油をお願いした。
麺は太からず細からず。コシの加減や食味は、かなり私の好みだ。具は台湾ミンチと呼ばれる挽き肉にモヤシ、ニラ。目玉焼きと鰹節をトッピングし、紅生姜を添えてある。ボリュームほどほどなので、本来はお好み焼と一緒に頼むのが良さそうだ。
台湾の担仔麺に着想を得たとされる台湾ラーメンには、味付けされた挽き肉=台湾ミンチが欠かせない。ネットでレシピを検索すると、豆板醤やコチュジャンを使ったスパイシーな品が沢山ヒットする。こちらの店の台湾ミンチは辛さ控えめのドライな仕上げ。食感と風味に彩を添える。
そして唐辛子。激辛指定ということで麺にたっぷり塗されていて、ニラとともに味付けの方向性を決定づけている。さらに醤油味の特性なのか、辛さがストレートに刺激してくる。なるほど、台湾ラーメンと通じる味わいだ。目玉焼き・鰹節・紅生姜を省略すればさらに近づくかも……まあ、それじゃ見た目が寂しいか。辛旨焼きそばにビールが進む。たまらずお代わり。
焼きそばだけではちょっと足りなかったので、ナスとトマトのチーズ焼き(680円)も追加注文。こちらはスキレットで提供された。ひき肉と玉ねぎも入ってて良いツマミになるが、汁っ気がが多くて箸だと食べづらい。スプーンを頼むのも野暮ったいので、コテで食べたらなかなか具合が良かった。どうにかなるものだな。
食べ終えてお会計は2731円。「加屋」という屋号の由来を尋ねてみたが、前のオーナーがつけたそうで不明とのこと。80品が食べられるプレミアムな食べ放題コースなら、台湾焼きそばも含まれているようだ。大勢でワーッと飲みたいときにはピッタリの店だろう。近所だったらいいのになー。
店舗情報 | TEL: 052-702-0780 住所: 愛知県名古屋市名東区小井堀町103 営業時間: 11:00~24:00 定休日: 無休 |
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主なメニュー | 元祖台湾焼きそば 890円 名物・台湾あんかけ焼きそば 890円 |
ディスカッション
コメント一覧
初めまして。
皿台湾は確かに見かけは焼きそばっぽいが、痛めてませんね。
台湾まぜそばが出ているので、焼きそば的なイメージでとらえていたけど。
あれにカリッと感のある麺だったら美味いかも。
ここは近くだけど行っていません。
行かなきゃ。
す~さん様、コメントありがとうございます。
焼いた麺で皿台湾スタイルというのも良さそうですね。
他の店でも台湾焼きそばを何度か見かけました。
加屋さんも機会があったら寄ってみてくださいませ~。