朝日屋本店
日光市や宇都宮市に数店舗を展開している中華食堂・朝日屋。この店の焼きそばは独特なつゆだくの焼きそばとして地元で知られている。つけ麺も名物で、どちらも共通して酸っぱいらしい。とても気になるので日光市街(旧今市)にある朝日屋本店へ行ってみた。
場所はR461の七本桜歩道橋交差点で分かりやすい。しかし今市バイパスの下り車線からしかアプローチできないのが少し面倒だ。店内は割りと広い。カウンター8脚に小上がり8卓ほどある客席は日曜の正午直前で8割方埋まっていた。スタッフは厨房3人、ホール3人くらいか。
「お一人様ですか? カウンターへどうぞ」
お冷やを受け取って壁のメニューを確認する。
つけ麺と支那そばは大・中・小、焼きそばは大・並とサイズ分けされている。支那そばの小200円、つけ麺の小300円が極端に安い。噂では小でも量は十分らしい。
「これって中を頼むより小二つ頼んだ方が……」
「セットでも単品でも同じ価格のような……」
などと余計なことを考えつつ、焼きそば(並)+つけ麺(小)の焼きそばセット(1000円)を注文。焼きそばは中華鍋で具を炒めて特製のタレで味付け。茹で上げた麺をさっと絡めて器に盛り付けできあがり。つけ麺の前にまず焼きそばをやっつけよう。
麺は多加水の平打ち麺でツルっとした食感。具には大量のモヤシが使われていて、そこに豚肉、キャベツ、ニラ、人参が混じっている。そして特徴的なつゆだく状態の酸っぱい味付け。酸味に加えて黒胡椒もピリッと効かせてあり癖になる味わいだ。
栃木県北部といえば前回・前々回で紹介した塩原のスープ入り焼きそばが有名だが、それとは全く異なり、ソースの風味は感じられない。何も知らずにこれを焼きそばだと出されたら吃驚するだろうなあ。
焼きそばを丁度食べ終わった頃につけ麺が運ばれてきた。カウンターがそれほど広くないので、一品ずつ食べ終えてから配膳してるのかも知れない。
つけ麺は同じ平打ち麺を冷水できっちり締めて水を張った器で供される。「これで小なの?」と疑うほどのボリューム感で、つけダレがこれまた酸っぱい。パックに入ったモズク酢を思い出したほど酸味が強く、一口目は浸けすぎてむせてしまった。しかしやはり中毒性の高そうな独特の味である。
隣のお客さんは焼きそば大の後に支那そば小を食べていた。焼きそばの量も凄かったし、支那そばも200円とは思えないちゃんとした品だった。会計する頃にはほぼ満席になったが、地元で人気になるのもむべなるかな。
炭水化物x炭水化物で満腹になってお会計。念のため「ここが本店ですか」と質問してみたら「はい、そうです」との回答を得た。他の店舗(5丁目店・宇都宮店)でも同様の焼きそば・つけ麺が味わえるので機会があったらぜひどうぞ。個人的には5丁目店の店構えが気になって仕方ない。
店舗情報 | TEL:0288-22-5791 住所:栃木県日光市今市992-1 営業時間:11:30~15:00、17:00~20:30 定休日:月曜日、木曜日の夜の部 |
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主なメニュー | 支那そば 大700円 中600円 小200円 つけ麺 大800円 中700円 小300円 焼きそば 大800円 並700円 焼きそばセット 大1100円 並1000円 餃子 350円 |
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