焼麺屋虎之介

2015年11月18日

前回の末尾で八幡駅の近くにある「八幡のチャンポン」という店に触れたが、今回は八幡駅にある「焼麺屋虎之介」という店を紹介したい。

8月初旬の日曜、午前11時の開店直後に訪問。場所は八幡駅の建物のすぐ東の脇道。今時のラーメン屋的な造りだが、幟や看板でチャンポン・餃子、そして焼きそばを推しているのが特徴的だ。

客席はテーブルが2卓とL字型のカウンター10席、さらに壁に面して4席が並んでいた。店員はおばちゃん2人。開店直後なので先客は居なかったがあとから一人やってきた。

メニューは焼きそば、チャンポンが中心で、筆頭に書かれているオムのせ焼きそば(680円)がここの名物。私もそれを注文した。

とても暑い日だったので冷たいお茶とおしぼりが嬉しい。そのうちカウンターの向こうから鉄板とコテが触れ合う音が聞こえてきた。7~8分で出来上がり。

麺は中細。具は豚肉・キャベツ・モヤシ・玉葱・人参。そして全体を薄焼き玉子で覆っている。トッピングにソースと青海苔が少々。

戸畑と同じくチャンポンに蒸し麺を使っているので、焼きそばももちろん蒸し麺なのだろう。しかし特有のゴワゴワした歯応えはあまりなく茹で麺ぽい食感だった。

味付けは甘めのソースだが、あとから辛さがやってくる。シットリした仕上がりで焼き目は無し。玉子は硬めにしっかり焼かれている。片栗粉とかの繋ぎを使っているのかな？

そして特筆すべきはそのボリューム。パッと見ではたいしたこと無さそうに見えたが、麺が普通の2玉分くらい使われていた。野菜もたっぷりで予想よりずっと重い。

「ごちそうさまでした」
「もう食べちゃったの？」「早っ！」
「ボリュームありますね、これ」
「あはは、今日一日それで終わりね」
「あはは」

いや、笑い事ではない。軽いと踏んでこの後の食べ歩きを計画していたのだが、この日はすっかり予定が狂ってしまった。まあ、嬉しい悲鳴なんだけどね。

この値段でこのボリューム、味も文句なし。訪れる際はお腹を空かせてどうぞ。それにしても北九州の焼きそばは層が熱いなあ。

店舗情報	TEL:093-661-8155 住所:福岡県北九州市八幡東区西本町2-10-25 営業時間:11:00～14:30 18:00～20:30 定休日:元日(不定休あり)
主なメニュー	オムのせ焼きそば 680円韓辛焼きそば 680円坦々焼きそば 780円ちゃんぽん 680円韓辛ちゃんぽん 730円坦々ちゃんぽん 780円スタミナ丼 680円手作り餃子 380円　ご飯 120円