八昌 経堂店
広島を代表するお好み焼き店のひとつ、八昌。赤い暖簾や青い暖簾などの系譜に分かれるようだが、薬研堀の八昌は以前当ブログでも紹介したことがある。(詳しく知りたい人はシャオヘイさんの『熱狂のお好み焼』を読んでね)
東京世田谷区の経堂にある八昌も、暖簾分けされた人気店だ。自宅からアプローチしやすい駅なので実は何度か訪れたのだが、いつも休業日か満席で振られ続けた。ようやく入店がかなったのは11月中旬、平日のことだ。
その時も満席だったが、もうすぐ空くので連絡するとのことで電話番号を伝えた。隣のビルの一階にあるドトールで10分ほど待つと電話が掛かってきた。そそくさと移動。
店内には広い鉄板があり、その正面がカウンター席になっている。また窓際にはテーブル席もある。二人連れだったのでそちらへと案内された。カウンターだと調理の様子が観られるのだが、テーブルのほうが落ち着いて食べられるよね。
テーブルがやや狭めなので、注文は小分けにした。まずは前菜としてウニクレソン(1680円)とぬか漬け(400円)を注文。飲み物は生ビールとウーロン茶。
ウニクレソンは、広島の飲み屋ですっかりおなじみとなったウニホーレンのクレソン版だ。シャオヘイさんによると「中ちゃん」という店がウニクレソンの発祥らしい。シャキシャキのクレソンが、ウニソースでビタビタになってバケットに載せられてくる。こりゃ美味い。ホーレン草もいいが、クレソンの香りと歯応えも癖になるなあ。
食べ終わった皿にはウニソースが残っている。それを一度下げ、茹でた素麺と絡めて出してくれた。あー、これも旨い。1680円というお高めの一品料理だが、こうして二度楽しめると割安に感じる。
さて、ウニクレソンが片付いたところで、メインディッシュのお好み焼きだ。今回はそば玉(中華麺)ではなく、あえてうどん玉を選択。肉玉うどん(1000円)に、ねぎ(300円)とイカ天(200円)をトッピングしてもらった。
お好み焼きには生キャベツの大根おろし添えがついてくる。さっぱりして良い口直しになる。飲み物は生レモンサワーにチェンジ。広島といえばレモンでしょ。
注文から15分ほどで出てきたお好み焼き。小麦粉の生地はごく薄く、キャベツと細モヤシがたっぷり使われ、全体的にはふっくらと仕上がっている。ヘラで小皿に取り分け、さていただきます。
野菜の甘みにうどん玉のモチっとした食感が良いアクセントになる。新鮮なネギの歯応えとイカ天の風味も良い。卓上のソースを好みで追い掛け。広島風お好み焼とオタフクソースの相性に、妻が改めて感心していた。
だいぶお腹がいっぱいになってきたけど、自分のリクエストでもう一品、焼きそば(1000円)を注文。いその製麺の特製麺を寸胴で茹でているところは目で追えた。出てきた品は、これまた野菜たっぷりでボリュームがある。
麺がバラけて、ふわっとエアリーな仕上がりで取り分けやすい。味付けはオタフクのソースをいくつかブレンドしているのかな。割と甘めで濃厚な味だ。薬研堀八昌では二黄卵を目玉焼きにしてトッピングしていたが、こちらは玉子を混ぜ炒めていた。それが独特なコクを生んで後を引く。めっちゃウメーン(※「イキスギさんについてった」参照)。
すっかり満腹になって、お会計は7000円弱だったかな。人気店なので席の確保が難しいが、本場広島の味が楽しめる貴重な店だった。ほかの鉄板焼メニューも試したいなあ。
店舗情報 | 住所: 東京都世田谷区経堂1-21-18 HARADAビル 2F 営業時間: 火~土: 17:00~23:00, 日祝:17:00~22:00 定休日: 月曜, 第1,3,5火曜 → ホームページ |
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主なメニュー | 肉玉そば 1000円 肉玉うどん 1000円 焼そば 1000円 焼うどん 1000円 |
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