北京
お蔵出しのお店。今週は山梨県内で出会った焼きそばを3つ紹介します。
数年前に山梨県の笛吹市をバイクで通り掛かった折、ふと気になる看板を見つけた。
「焼きそばたんたん? なんだそりゃ?」
国道140号、雁坂みち沿いにある「北京」という屋号の中華料理屋だった。そのときは食事直後だったのでそのままスルー。しかしずっと気になっていた。
再び訪れる機会を得たのは2014年5月上旬。2年近く前のことだ。
駐車場奥の暖簾をくぐって入店。客席はカウンター6席、テーブル2卓、小上がり3卓。ご夫妻で経営されているらしい。平日の正午前で先客は2人。ラーメンと焼肉重のセットを食べていた。
外の看板では「焼きそばたんたん」だったが、メニューには「たんたん焼きそば(650円)」と書いてある。
「湯河原のご当地焼きそばが同じ名前だったよな……」
そんなことを思いつつ、そのセットメニュー(900円)を注文した。
お冷を飲みつつふと壁を見たら、なにやらズラッと名前が掲示されている。麺4~6玉を使ったチャレンジラーメンとやらの完食者だそうだ。今もやっているのかは不明だが、麺3玉使ったラーメンはメニューに載っていた。大食い向きの店でもあるのね。
7分ほどで焼きそば登場。続いてセットの品々が乗ったお盆も運ばれて来た。えっ、これ別の客の定食じゃないの? これで一人前900円? うひょー。
お盆にはご飯とスープ、甘辛のタレで炒めたモツ、お新香が並んでいた。セットの添え物というより完全に定食だ。歯応えのあるモツが乙な味で旨い。甲州名物の鶏もつ煮をこの店でも売っていたけど、こっちをもっとアピールした方がいいんじゃないかな。
そしてたんたん焼きそば。想像通り、担々麺的な焼きそばだった。麺は太めの茹で麺。具はキャベツ・モヤシ・人参・玉葱・筍。それらを炒めた上に、カイワレと刻み葱、肉味噌がトッピングされている。
味付けはゴマ風味のピリ辛ダレだ。麺のモチモチした食感が肉味噌やタレの風味と相まって、食欲を刺激する。期待以上に美味しくて、スルスルとお腹に入っていった。セットを平らげたらすっかり満腹に。もっと変わった品を想像していたが、真っ直ぐな美味しさの焼きそばだった。看板に名物と謳っているだけのことはある。
こちらのページによると、創業して30年近くになるらしい。湯河原のような新規開発系のご当地グルメもいいけど、「昔から密かに人気です」って焼きそばを見つける方が自分の趣味に合っていて楽しいなあ。
店舗情報 | TEL:0553-26-4190 住所:山梨県笛吹市春日居町下岩下599-1 営業時間:11:30~13:30 17:00~22:30 定休日:月曜日 → ホームページ |
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主なメニュー | たんたん焼きそば 650円 +焼もつ・小ライス・スープ・御新香 900円 |
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