マルトマ食堂
9月のシルバーウィーク、北海道からの帰り道は、苫小牧からのフェリーを利用した。乗船前に北海道の味覚を食べ納めしたい。そう思って訪れたのが、公設地方卸売市場の超人気店、マルトマ食堂だ。
金曜の午後13:30くらいに行くと、店頭から駐車場側に向かって行列ができていた。新型コロナのこのご時世、足元にはソーシャル・ディスタンスを保つ位置指定がある。それに沿って、2人で並ぶ。こちらの営業時間は14時までで、自分の後ろの二組目で受付を終了していた。
店頭の自販機にはご当地キャラ、「とまチョップ」が描かれている。苫小牧名物を盛れるだけ盛ったデザインだ。キャラ名にはやや強引さも感じるが、なかなか愛らしい。
待つこと30分ほどで店内へ通された。多くのメディアに取材されたのだろう、壁も天井も有名人の色紙で埋め尽くされている。厨房に面したカウンターへと促されて着席。新型コロナ対策のため、テーブル席の天板はアクリル板で区切られている。
さてメニュー。苫小牧名産のホッキ貝を使ったホッキカレーがこの店の名物だ。また、超〇〇丼と名付けられた丼ものは、激安価格でてんこ盛りの海鮮丼が食べられる。他の客が注文した超甘海老丼は、甘海老20尾が丼を覆っていた。これまた盛れるだけ盛った感がある。
他にもラーメンやパスタなど、ホッキ貝を使った料理はバラエティに富んでいる。その中から自分はホッキ焼きそば(1,200円)を、連れはほっきめし(1,000円)を注文。それから本マグロの刺身を6切れ、お願いした。
まず届いたのは本マグロの刺身。ひと切れ50円で欲しい量を指定できる、独特なシステムだ。今回は6切れ注文したが、大ぶりな切り身がこれだけ盛られて、300円てのは破格である。そりゃ並ぶわなあ。
続いてほっきめしが配膳。ホッキの炊き込みご飯に、煮たホッキを盛り付けたどんぶりだ。量が多かったので、いくらか分けてもらった。加熱されたホッキが実に味わい深い。旨いなあ。
ホッキ焼きそばは中華鍋で調理していた。大きなステンレスの楕円皿に山盛りで登場。これも盛れるだけ盛ってるなあ。
麺は中太の角麺。色からすると北海道ではよく使われている、ラーメン用の玉子麺だろう。具はホッキ、キャベツ、モヤシ、玉ねぎ、ニンジン。とにかく量が多く、ボリューム満点。惜しげもなく食材を使っており、もちろんホッキもたっぷり入っている。ご当地キャラも、丼も焼きそばも、盛れるだけ盛る。それが苫小牧スタイルなのだろうか。
味付けは醤油ベースだが、ホッキの旨味と野菜の甘さが味に厚みを加えている。シンプルながらも素材の良さを最大限引き出した、とても美味しい焼きそばだ。中の方は最後まで超アツアツで、口の中を火傷しそうになった。
ちなみに苫小牧の町おこし系ご当地グルメに「苫小牧ホッキやきそば」というのがある。例の如く定義があって、マルトマ食堂はそちらには参加していない。3店舗で提供されているらしいので、そちらのホッキ焼きそばも、いつか食べてみたい。
店舗情報 | 住所: 北海道苫小牧市汐見町1-1-13 苫小牧公設地方卸売市場 1F 営業時間: 5:00~14:00 定休日: 日曜日・祝日(8/11~18はお盆休み) → ホームページ |
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主なメニュー | ホッキ焼きそば 1,200円 |
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コメント一覧
お久しぶりです。
マルトマ食堂、味のあるいいお店ですね。
今度フェリーに乗るときに食べに行ってみます。