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ハンド・プルド・ヌードル

2015年9月19日

※この記事をアップしたまさにその日に、残念ながら閉店してしまったそうです……(涙)

ハンド・プルド・ヌードル。Hand Pulled NoodLes。直訳すると手延べ麺。細く伸ばした麺生地を両手に巻き、板にバシバシ打ち付けて延ばした中国麺で「拉麺」は本来この麺を指す。甘粛や新彊などの西北地方で食べられていて、特に蘭州拉麺が有名だ。

本郷 ハンド・プルド・ヌードル

そして今回紹介する店も同じスタイルの手延べ麺が売りの店。東京餃子通信編集長の塚田さんから教えてもらい、さらに中華料理にとても詳しい「みにの夢色探索」のみにさんからも勧められたという折り紙つき。場所は本郷の交差点近くにある。

日替わりで炒麺もあり

日替わりで時々やっている炒麺を目当てに8月に何度か訪れてみた。念願の炒麺にありつけたのは8月下旬の平日のこと。後で知ったが、材料さえあればその日のメニューになくても作ってくれるそうだ。

ハンド・プルド・ヌードル 券売機

ちなみに注文は食券制でレギュラーメニューは醤油味麺や酸辣麺、担々麺、冷やし正油ラーメンなどがある。牛肉・豚肉・ラム肉のいずれかが入って800円。これらも2度ばかり食べたが美味しかった。

ハンド・プルド・ヌードル 店内の様子

客席はカウンター6席にテーブル1卓。注文が入ると生地を伸ばして手に取り、麺台にバシッと打ち付けて沸騰したお湯で茹で上げる。和え麺はこれを水で締めて盛り付けるだけだが、炒麺の場合はさらに中華鍋で炒めて出来上がり。

炒麺 800円

うどん並みに太い麺はかなりコシが強い。具はキャベツ・モヤシ・人参で肉は入っていない。味付けは醤油ベース。意外にシンプルな炒麺だ。

コシの強い手延べ麺、美味しい

太さが多少不揃いなのが、かえって食味にアクセントを加えてくれている。というかコシが強すぎて噛み切らないと啜れない。なるほど、ウイグル人が麺を細かく切りたくなるのも分かる。

自家製の辣油も合う

あっさりめの味付けなので自家製の辣油を加えても美味しい。辣だけでなく、麻=痺れる辛さもバランスよく配合されていて癖になる。

店主に聞いたところ生まれは中国だが、修行したのはカリフォルニアという変わった来歴。また、炒麺はアメリカではなく、オーストラリアはシドニーのチャイナタウンにある「Chinese Noodle Bar」という店の品を参考にしているそうだ。うーん、グローバル。

ラム肉入り 醤油味麺 800円

焼きそば好きとしては炒麺も捨て難いのだが、最初は醤油味麺や担々麺が良いだろう。日本では貴重なスタイルの店なのだが客が少なくてピンチらしい。個人的に応援したい。

ハンド・プルド・ヌードル

店舗情報住所:東京都文京区本郷2-26-1
営業時間:11:00~14:30 17:00~22:00
定休日:日曜
主なメニュー炒麺 800円

牛肉・豚肉・ラム肉入り
 醤油味麺(辛) 800円 酸辣麺(辛) 800円
 ごま味麺 800円 担々麺 800円
 冷やし正油ラーメン 800円
 冷やし味噌ラーメン 800円