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九十九

全国のコナモン屋特集。2週目は能登半島と富山からご紹介。


能登半島の七尾湾は、能登島で外洋と隔てられ、北・西・南に分かれている。そのなかの北側、七尾北湾の最奥に位置する穴水町に九十九という店がある。お好み焼きや焼きそばが売りの店なのだが、こちらの記事によると1974年の創業以来、ハントン焼きそばなる品を提供し続けているらしい。

奥能登 穴水町 九十九

訪れたのは昨年の10月下旬、平日の昼時。店名は少し北の九十九湾からとったのだろうか。年中潮風に晒されているためか少々くたびれた外観だが、窓が大きくて店内は解放感がある。

九十九 店内の様子

入り口左手が厨房でその奥に2人掛けのテーブルが2卓、カウンターが5脚。さらに奥の間もあって広い座敷になっている。鉄板付きの座卓が6つ置かれ、衝立で仕切られていた。外観の印象よりずっと広い。

店員さんはおばちゃん二人。先客は5、6人。カウンターの常連さんと能登弁の会話が弾んでいる様子。

九十九 メニュー

手元のメニューには「ファースト・フード 九十九」と記載されている。これが正式な屋号だろうか。品揃えはコナモンや定食、麺類が中心。ハントン焼きそば、ハントンライスの他、担々焼きそばなんて品もあった。ランチタイムは100円増しでドリンクセットにもできるらしい。

「お決まりですか?」
「ハントン焼きそば(650円)ください」

前回のニコニコ屋に続いてのハントン焼きそばである。物好きだな俺も。厨房の様子は良く見えないが、焼きそばは鉄板で調理しているようだ。しばらくして丸いお皿が運ばれてきた。

ハントン焼きそば 650円

麺は中細の蒸し麺。キャベツ・豚肉と炒めて甘めのソースで味付けされていた。それを薄焼き玉子で覆って唐揚げを2つ乗っけて、マヨネーズとケチャップを塗り塗り。仕上げに紅生姜と青海苔。

子供好きのする美味しさ

なんというか子供好きのする品を集めたようなデラックスな焼きそばである。もちろん大人が食べても美味しい。麺のボリュームは並だが、大きな鶏唐で満腹感が増す。美味しかった。

辺津比咩(へつひめ)神社、通称・穴水大宮

お会計の後は辺津比咩(へつひめ)神社、通称・穴水大宮へ参拝。『立ちかえり 辺津の入江に舟とめて いくたびも見む 能登の島山』という西行法師の歌碑があった。へー、西行様はこんなとこまで足を伸ばしていたのか。

九十九

店舗情報TEL:0768-52-2408
住所:石川県鳳珠郡穴水町川島サ-46
営業時間:10:30~22:00
定休日:水曜日
主なメニュー焼そば
 肉入り 500円 イカ入り 600円 ミックス 700円
 オム 550円 ハントン 650円
 塩味 600円 担々 600円 焼うどん 550円

お好み焼
 野菜玉 450円 豚玉 500円 イカ玉 600円
 エビ玉 600円 ネギ玉 650円 ミックス玉 800円
 モダン焼 750円

定食 780円~
うどん 450円 そば 500円 和風ラーメン 500円