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中国飯店 三田店

前回、蟹粉炒麺という焼きそばを紹介したが、他店ではどう提供されているのか気になった。ただ、前回にも述べた通り提供している店がそもそも少ない。その少ない店の一つ、中国飯店・三田店を昨年末に訪れてみた(三田だけに)。

中国飯店 三田店

中国飯店は政財界や有名人の利用も多い、伝統ある高級中華料理店だ。その三田店は慶応義塾大学の東門のほぼ真向いにある。勤務先のオフィスからも違くて、ランチでも行ける距離だ。新型コロナで在宅ワークが推奨されているが、この店目当てで珍しくオフィスに出勤してみた。

中国飯店 三田店 店内の様子

重厚さを漂わせるビルに入ると、受付までの通路に様々な調度品が陳列されていた。さすがというか、のっけから高級感に溢れている。しかし私もいろんな店で経験を積んだお蔭でで、こういう雰囲気にはだいぶ慣れてきた。気後れせずに一人と告げ、案内されるままに奥へと足を向ける。

ホールにはテーブルが多数並んでいた。オフィス街でのランチタイムだが、コロナ禍で利用者は少ないと予想していた。しかし、あに計らんや、席はほとんど埋まってるではないか。

中国茶のポットが嬉しい

着席してすぐに、中国茶のポットとおしぼり、ランチメニューが運ばれてきた。客も多いが、ホールスタッフの人数も多いな。

中国飯店 ランチメニューの一部

店本来の価格帯から比べると、ランチメニューは意外なほどのお手頃価格だ。サービスランチは税込で950円、麺類やチャーハンも1000円足らずで食べられる。なるほど、混み合うわけだ。

上海蟹メニューに注目

私の目当ては、黒枠で囲まれた特別メニュー、上海蟹の焼きそばだ。値段は税込で1700円。ランチとしては高価だが、料理に掛かる手間暇を考えれば割安だろう。

上海蟹焼きそば 1700円(ランチ)

注文して5分ほどで料理が運ばれてきた。カニの身が主体の餡が掛かった焼きそばが、白い皿に盛られ、刻んだ青ネギがパラパラっとトッピングされている。

上海蟹がふんだんに使われた贅沢な餡

餡は上海蟹の身肉と味噌がたっぷりと使われていて、軟らかくとろとろだ。麺は普通の太さの縮れ麺。注文する際に麺の硬さは訊かれなかったが、麺は軟らかい。焼き目が見つからず色も白いので、「炒麺」(焼きそば)ではなく「拌麺」(あえそば)」かと思ったが、よくよく探したらわずかに焼かれた部分があった。間違いなく「炒麺」(焼きそば)だ。

麺に餡を絡めれば芳醇な蟹の風味が

熱々の麺に餡を絡めて頬張ると、芳醇なカニの風味で口の中が満たされる。赤っぽいのはメス蟹の内子だ。人参のような見た目で、普通に食べるだけだと存在にすら気付かないだろう。だが意識して噛み締めると、独特の濃厚な味わいに驚かされる。

小さな器は豆板醤

一緒に出された小さな器には、豆板醤が入っていた。試しに使ってみたが、蟹の繊細な風味に比べて、刺激が強い。個人的にはあまり合わない気がする。

この焼きそばにはちょっと合わないかも

食べ終えて、デザートをいただいてお会計。前述した通り、ランチで1700円という値段は確かに高く感じるが、内容からすれば激安と言っても良い価格だ。今度機会があれば、同僚を誘って再訪してみたいと思う。

店舗情報住所: 東京都港区芝5-13-18 いちご三田ビル 1F
営業時間: [月~土] 11:30~21:45LO
[日・祝] 11:30~21:30LO
定休日: 年中無休(年末年始に限り休)
ホームページ
主なメニューランチ:上海蟹焼きそば 1700円