東瀛
鶯谷に東瀛(とうえい)という難読屋号の中華屋がある。朝7時から営業していて、本来は食事処なのだが地元民の飲み屋として使われているらしい。メシコレで下町を担当しているぼさのばさんによると、当ブログでも紹介したことのある同駅・信濃路の元スタッフが開いた店で、当時の常連でこっちに乗り換えた人も多いそうだ。
その東瀛で3月中旬にオフ会が開催された。集まったのは前述した『新・ぶらり途中ぼさのばの旅』のぼさのばさん、中華地方菜のエキスパート『中華悠游記』のアイチーさん、餃界の押しも推されぬ有名人『東京餃子通信』の塚田さん、六本木から町屋あたりまで幅広く食べ歩いている『東京レビュー』のbrax3さんとそのお友達1名。自分も含めて参加者は計6名。うち5名がメシコレのキュレーターという豪華メンバー(?)だ。
平日の20時、仕事を終えて駆けつけた。東瀛の入っているビルの裏側はちょっとアレな貼り紙だらけなのだが見なかったことに。あとビル全体の写真とかはたぶん写ると不味い人が写りそうなので控えよう。
集まったところでビールで乾杯。今回も写真点数が多いのでサクサク進めよう。
まず、ひつじ串焼(1本170円)。長い金属の串に刺して焼き上げた羊肉。東北料理ではお馴染みの品。クミンシードたっぷり。辛くて美味い。
ポテトサラダ(250円)を挟んで、にんにくレバー(350円)。大量のニンニクスライスがレバーの臭みをうまい具合に消している。下町の純レバとも違う味わいで面白い。
海老餃子(5個350円)。東京餃子通信の塚田さんがいらっしゃるので、餃子は外せない。ちゃんと手作り。エビのプリッとした食感と風味が良い。
ネギ牛もつ(300円)。ハチノスとネギをラー油の効いたピリ辛ダレで和えた品。ハチノスの歯応えが癖になる。
野菜ピザ(500円)。サイズ小さめのカリッと焼き上げたピザ。中華屋なのにこんなのもあるのね。信濃路のメニュー構成もカオスだったけど、こっちも負けてないなー。
油淋豆腐(400円)。油淋鶏の豆腐版というか、揚げ出し豆腐の中華版というか。甘酸っぱい餡が食欲を刺激する。和風の揚げ出し豆腐よりこっちの方が割と好みだったりする。
トウミョウ炒め(400円)。シャキシャキの豆苗を塩と唐辛子でシンプルに炒めたおなじみの品。ヘルシーでおいしー。
赤天焼(350円)。えっと、島根県浜田市に「江木の赤てん」というローカルフードがあるのだがご存知だろうか？ 魚のすり身を唐辛子でピリ辛に味付けし、薄くパン粉を付けて揚げた練り物の一種で、私は11年ほど前に食べたことがある。この店ではそれを軽く焼いて出しているのだが、なぜここにあるのだろう？ ま、美味しいからいっか。
シュウマイ(300円)。これもたぶんお手製。蒸したてで7粒入りでこの値段は安い。ぎゅっと詰まった餡の旨味で頬が緩む。
麻婆豆腐(300円)。ぼさのばさんのリクエストで辛口に。と言っても花椒ではなく唐辛子での辛さ増し。これも値段安いんだよなあ。
揚げ餅はママさんのサービスで。ナッツ類が入った餅を薄くスライスして揚げたもの。外はサクサク、中はモチモチでほんのり甘い。中国語だと「炸年糕」かな。春節に「年糕」を食べる習慣と関係しているとか……そんな説明を聞いたけど忘れてしまった。
ちまき(1個250円)。自家製のちまきがこの値段ってのは嬉しい。もち米・豚角煮・椎茸・落花生。美味いわー。
ラストに焼きそば(500円)！ 期待されているので食べないわけにはいかない。オーソドックスなソース焼きそばだが木耳を使っている辺りに中華屋としての矜持を感じる。練りからしがついている点もちょっと個性的で面白い。「良心的な居酒屋の焼きそばは野菜たっぷり」という持論がここでも証明された。ただ信濃路についていた味噌汁がちょっとだけ懐かしい。
最後の方は怒涛の炭水化物祭りになってしまった。もちろん参加者全員酒好きなので、ドリンクもガブガブ呑んでいる。で、散々飲み食いしてお会計は一人あたり約3500円。安っ！ このコスパ、近所にあったら今よりさらに堕落した生活になっていたことだろう。ガチ歓楽街のど真ん中なので誘う人は限定されてしまうが、また来たいなあ。参加者の皆様、ありがとうございました！
| 店舗情報 | TEL: 03-5603-0377 住所: 東京都台東区根岸1-6-12 トーカンマンション鶯谷1F 営業時間: 7:00～24:00 定休日: 年中無休 |
|---|---|
| 主なメニュー | 焼きそば 500円 ひつじ串焼 1本 170円 ポテトサラダ 250円 にんにくレバー 350円 海老餃子 5個 350円 ネギ牛もつ 300円 野菜ピザ 500円 油淋豆腐 400円 トウミョウ炒め 400円 赤天焼 350円 シュウマイ 300円 麻婆豆腐 300円 ちまき 1個 250円 |
