浜作 もんじゃ会館

4月下旬の土曜日のこと。北千住にある駄菓子屋・プチアキに幼い頃通っていたという知り合いと、同店へもんじゃを食べに。Twitterでそのことを呟いた流れからか、なぜかその日の夕方に町屋にある浜作もんじゃ会館で待ち合わせて、メシコレのキュレーター仲間と飲むことになった。

町屋 浜作 もんじゃ会館

参加者は前回の東瀛でもご一緒した『新・ぶらり途中ぼさのばの旅』のぼさのばさん、『東京レビュー』のbrax3さん、そして底なしのハシゴ酒女子『Syupo』の塩見なゆさんに私を加えた計4名。それぞれ何軒か飲んだ上で16時に現地集合。

お新香 盛り合わせ 500円

乾杯写真を撮り忘れたが最初はみんなビールだったような。とりあえずお新香の盛り合わせ(500円)で場を繋ぐ。塩見なゆさんが脇にあったホシザキの業務用冷蔵庫の型番とか教えてくれたけど、なんでそんなことまで知ってるのだろう、この人は。

切りイカもんじゃ 630円

まずは早速もんじゃ焼きを。選んだのは切りイカもんじゃ(630円)。焼き手は荒川区のもんじゃを愛してやまないぼさのばさんにお願いした。「月島は後発、荒川の方がずっと古い」という認識を今日の参加者は共有していたりするので、話が早い。

プレッシャーをものともせずに焼きます

町屋あたりのもんじゃは月島と違って、生地の段階でソースで味をつける。あと土手は作らないのが特徴とされる。ただしぼさのばさんは敢えて土手を作る派らしい。特にこの店のように、水分の多い生地だと土手を作るスタイルが向いているそうだ。

町屋だけどあえて土手を作るスタイルで

さすが子供のころから作りなれているだけあって、手付きに迷いが無い。ある程度火が通ったところで、小手でキャベツを刻みつつ混ぜ、鉄板に広げて出来上がり。

混ぜて広げていただきます

あとは各自好みの焼き加減を見極めながら剥がしでチマチマ食べていく。昼にプチアキでもんじゃを食べたばかりだが美味しくいただいた。最初に入れるウスターは割と多めでも大丈夫なのね。

浜作 もんじゃ会館 メニューの一部

続いて焼きそば(580円)。メニューには五目焼きそばや焼きうどんもあるが、もともとは駄菓子屋的なお店のはずなので、ここはシンプルにノーマルな焼きそばを選んだ。

私が焼きますよー

さて焼き手。「焼きそばは決まりでしょー」「ここはプロに!」とか妙なプレッシャーを掛けられて私が焼くことに。開き直ってポーズを取ったりしてみた。(顔写真と焼いている場面の写真はbrax3さんに提供していただきました)

自己流で焼いてもなんとかなる

焼き方はもちろん自己流だ。とりあえず麺と具を鉄板の半々に分けて広げる。野菜に塩コショウで下味をつけて混ぜ炒め。その間、麺は焼き目が付くようなるべく動かさず。野菜と麺に火が通ったら全体をあわせ、ウスターソース・お好み焼ソース、あと醤油を少々。

焼きそば 580円

「ソースは風味付け程度にするのがコツですかねー」とか、もっともらしいことを嘯きつつ完成。水分が程よく飛んで自分好みに仕上がった。味も好評で、なんとかメンツは保てたような。ま、みなさんご存知の通り、焼きそばってほとんど失敗しないんだけどね。

牛チーズ玉天 750円

最後にお好み焼の牛チーズ玉天(750円)を。焼き手はbrax3さん。さっきの仕返しとばかりに「下から空気を含むように混ぜて」だの「フワッと焼くには厚みを持たせて」だの、ぼさのばさんと二人してハードルを上げてみる。

焼き手はbrax3さん、なんだかんだ言って上手

しかしbrax3さん、自信なさげに作り始めたのに最終的には見事な出来栄え。ソース控えめの味付けが、生地の出汁やチーズの塩ッ気を引き立てて、いい塩梅の味わいだった。ふんわり具合も申し分ない。うーむ、さすがだ……なんだかんだ言って、みんな食べ歩きしている人は料理も上手なんだなあ。

マヨネーズの多重線が美しい

お会計がいくらだったか失念したが、たぶん2000円はいかなかったはず。この店は以上でお暇したが、ご想像通りその後にも数軒ハシゴした。結局この日の自分は、もんじゃ焼→居酒屋→もんじゃ焼→たこ焼→たこ焼→居酒屋と、ソース過多のハシゴ酒。もちろんソース味は嫌いじゃないんだけど、もんじゃに続いてたこ焼きまでハシゴって。固め打ちは程ほどにしましょうね、みなさん。あと、プレッシャーの掛け合いもほどほどに!

浜作もんじゃ会館

店舗情報TEL: 03-3819-4855
住所: 東京都荒川区荒川6-4-11 伸和ビル 2F
営業時間: 16:00~23:00(土日祝 12:00~)
定休日: 水曜
ホームページ
主なメニュー焼きそば 580円

切りイカもんじゃ 630円
牛チーズ玉天 750円