みどりや
さて、太麺の焼きそば特集。続きましては割とメジャーな川越のあれです。そういえば、これが今年最後の記事ですね。皆様良いお年を。
小江戸の異名を持つ蔵の町、川越。この地では昔から独特の極太麺を使った焼きそばが食べられてきた。
川越は私が住んでいる西武新宿線からアプローチしやすいこともあって、何度か訪れて焼きそばも食べたことがある。そして1年ちょっと前、川越の焼きそばを一度まとめて食べ歩こうと思い立ち、昨年11月上旬の平日に川越へ焼きそば目的の散策に出かけた。
まず一軒目は昭和23年創業の老舗中華食堂・山利軒。……と、記事をアップしようと思ったのだが、残念ながら今年3月頃に閉店してしまったらしい。ニンニクスライス入りの美味しい焼きそばだったのだが……
気を取り直して二軒目に訪れたのが今回紹介するみどりや。川越第一小学校の前、川越高校の並びにある駄菓子屋さんで、安くて美味しい焼きそばを長年提供している。川越の太麺焼きそばを代表する店の一つだ。
13時過ぎに入店。店頭は駄菓子で溢れ、その奥に客席が用意されている。カウンター3脚にテーブル4卓。うち1卓は荷物で埋まっており、一人の先客が焼きそばを食べていた。
マスコミの取材が多いのだろう、店内には色紙が沢山飾られている。老夫婦二人で切り盛りしていて、接客ものんびり緩やかな印象。やきそばのメニューはサイズと値段のみで構成された極シンプルなものだ。
空いてるテーブルに腰掛けてやきそば中(350円)を注文すると、おばちゃんが厨房で調理し始めた。既に一軒食べて来たので待つ方も鷹揚に構えられる。しばらくして「お待たせしました」と旦那さんがお盆を持ってやってきた。
麺は川越独得の極太麺。四角い断面でうどんほどの太さがありモッチリとしたコシがある。生麺を茹でて冷水で締めてから炒めたような歯応えだ。丁度、業者が納品に来て「大河戸製麺」というトレイの文字が目に入った。覚えておこう。
ソースはかなり酸味が強い。むせそうなほどで特徴的な味付けだ。具はザク切りのキャベツと僅かな挽肉。基本は麺が主体である。350円という値段の割には量が多い。50円増しで大盛、特盛にも出来るのだが、かなりのボリュームが予想できる。
食べている最中、おばちゃんと顔なじみらしい同年輩の女性客がやってきて世間話を始めた。おばちゃんは話に夢中になってるようなので、ご馳走様といって旦那さんの方にお会計をお願いする。私が店を出たと同時に、店内の時間の流れはさらに緩やかになったことだろう。
店舗情報 | TEL:049-224-0079 住所:埼玉県川越市郭町2-1-3 営業時間:11:00~18:30 定休日:不定 |
---|---|
主なメニュー | やきそば 特大450円 大400円 中350円 持ち帰り入れもの代 10円 |
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません