チロル
山梨市駅前にあるチロルという喫茶店も焼きそばにミートソースを掛けて供するお店の一つだ。しかもこちらはそのものずばり、「イタリアン焼きそば」という名前で提供している。
訪れたのは土曜日の昼過ぎ。山梨市駅の周辺に来たのは始めてだが、再開発され何となく落ち着かない印象だ。喫茶店という先入観で探したのだが普通の家のような外観で見つけるまでに少々時間が掛かった。店内にはテーブル席が7つほどあり、家族連れや女子高生などで半分ほどが埋まっていた。
「いらっしゃいませ」
ご夫妻で経営されてるらしく、奥さんがホール、旦那さんが厨房を担当しているようだ。席に着くと、お冷やとともにメニューを渡された。店頭に掲げられていたものと同じ内容だ。
ざっと目を通してイタリアン焼きそば400円を注文。軽食はラーメンもあるようだが、やはりイタリアン焼きそばがこの店の名物になってるらしい。家族連れもイタリアン焼きそばを食べており、後から入ってきた女性客も同じく注文していた。
「おまたせしました」
やがてステンレスの皿に盛られて目的の品が運ばれてきた。ミートソースの香りが食欲を刺激する。
麺は金糸雀と同じく角太麺だが、湯通ししてあるのかより柔らかい。焼きそば自体の具はキャベツのみでやはり薄めの味付けだ。ミートソースは玉ねぎが多く味付けは甘めで、色も赤っぽいなど若干の違いが見受けられる。特徴的なのはステンレスの皿とフォークだろうか。前述のMr.mudさんによると当時のきねやの食器もこの組み合わせだったようだ。ミートソースを絡めて食べる焼きそばはやはり1ランク贅沢な味わいになって美味しかった。これで400円は頑張ってる。
会計のとき、不躾とは思いながらもイタリアンについて奥さんに質問してみた。
「この焼きそば、新潟のイタリアンとは関係ありますか?」
「いえ(ニッコリ)」
「では、きねやでしょうか?」
「はい(ニッコリ)」
「へー、元々このお店もそうだったんですか?」
「はい(ニッコリ)」
手短な答えだったが、ひとつの疑問は氷解した。やはりこのお店も元々きねや系の喫茶部門に関係していたようだ。これもMr.mudさんに確認したところ、甲府では当時も「イタリアン焼きそば」という名前で売っていたらしい。
こうなると新潟のみかづきやフレンドと山梨のきねやが関係して無いかが気になる。また、かつて立川の高島屋地下にあったというミート焼きそばと中央線繋がりで関係してなかったのか、とも考えてしまう。ただし残念ながらそこまでは調べきれていない。
ともあれ、今後も淘汰されずにこの焼きそばが末永く味わえることを願おう。
店舗情報 | TEL:0553-22-3609 住所:山梨県山梨市上神内川1233 |
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主なメニュー | イタリアン焼きそば400円 大盛480円 チロルセット(焼きそば&ソフトクリーム)500円 大盛600円 ラーメン 400円 大盛480円 コーヒー300円 紅茶 300円 その他ドリンク、デザート類 |
ディスカッション
コメント一覧
うちの店でもズバリ“ミート焼きそば”始めました。
このメニューを甲府の味、B級グルメに昇格したい。
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河童家 游さん、コメントありがとうございます。
ミート焼きそば、地元の味として定着するとよいですね。
頑張ってください!