サロンクリスティ

ハヤカワ新書『ソース焼きそばの謎』が発売されて、今日で一週間が経った。おかげさまでご好評をいただけているようだ。Twitterに感想を投稿してくださる方々もいらっしゃって、ありがたい限りである。

ところで神田にある早川書房の1階には、サロンクリスティという喫茶室がある。1988年に営業を開始した歴史あるお店で、今年2月にリニューアルしたそうな。平日の昼は喫茶店とベーカリー、夜はパブとして交流の場を提供している。

神田 サロンクリスティ

そのサロンクリスティで『ソース焼きそばの謎』の発売を記念し、なななんと期間限定でソース焼きそばを提供してくださるとのこと。ランチタイムはサラダとドリンクがついて1200円。14時半以降は単品で1000円。こんなにお洒落な空間でソース焼きそばを提供するなんて、客層とかコンセプトとか、いろいろ心配になる。大丈夫だろうか。

期間限定ソース焼きそば

提供開始は昨日7/25(火)から。その前日に某メディアからインタビューを受けるため、早川書房を訪れた際、ソース焼きそばもご試食させていただくことになった。早川書房もサロンクリスティも、訪れるのはこの日が初めて。落ち着いた照明や調度に加え、席毎の独立性が保たれるように配慮されたレイアウトで居心地が良い。

店内にはクリスティ文庫も揃っている

貴重な機会なので、店名の由来でもあるアガサ・クリスティが好きな妻にも来てもらった。インタビューの間、一人で2時間近く待たせてしまったが、クリスティー文庫や『ミステリマガジン』のバックナンバーが置かれているので、全く退屈しなかったそうだ。よかったよかった。

クリスティ風ソース焼きそば(単品) 1000円

編集者さん、プロモーション担当さんを交えて、まずはビールで乾杯。早速、クリスティ風ソース焼きそば(単品1000円)を出していただいた。

クリスティ風ソース焼きそば

麺はうどんを思わせるモチモチの極太麺。味付けはすっきりした甘口のソースだ。普段はナポリタンを提供しており、ベーコン・ピーマン・玉ねぎをこの焼きそばにも流用している。

麺はモチモチの極太麺

それに加え、砂肝が使われているのが面白い。ザクッと噛み切る歯応えが、小気味よいアクセントになっている。めっちゃウメーン!

謎のザクザクトッピング

付け合せも定番の紅生姜と青海苔だけでなく、花鰹と目玉焼きがトッピングされていて手間が掛かっている。極めつけは謎のザクザクトッピングだ。スパイシーさと風味を増す不思議なフレークで、適量を掛けて味変することで、最後の一口まで楽しめた。

サロンクリスティ パブメニュー

焼きそば以外のレギュラーメニューも、ハズレがない。17時からのパブタイムに提供されるメニューには、本を読みながらお酒が進んでしまいそうな品々が並んでいる。

フライドポテト 600円

例えばフライドポテト(600円)だが、スティック状のと、大きめにカットされたのと、2種類が合盛りになっている。カリッとしたクリスピーな食感も、ホクホク香ばしい味わいも両方楽しめるのが嬉しい。

スモークサーモン&フェタチーズのサラダ 1000円

サラダは数種類ある中から、スモークサーモン&フェタチーズのサラダ(1000円)をお願いした。サーモンの燻香とレタスのシャキシャキした歯応えがさらなる食欲を刺激する。この辺から微発泡の赤ワイン、ランブルスコに切り替えた。

アッシュパルマンティエ 1200円

聞き慣れないのがアッシュパルマンティエ(1200円)。「フランス風シェパーズパイ」と説明書きがされている。牛挽肉のミートソースをマッシュポテトで覆って焼いたグラタンだ。熱々で美味しい。ワインが進む。

本日の煮込料理 1800円

締めは本日の煮込料理(1800円)。本を模したブラックボードの2品から、豚フィレ肉とポテトのトマトソース煮込みを選んだ。フィレ肉がとても柔らかく、ソースともマッチしていて絶品だった。あとから気がついたけど、ポテトがかなり被っているなあ。

今なら私のサイン色紙が!

ソース焼きそばの提供がいつまでかは未定だが、期間限定なのでお早めに。また焼きそば目当てでなくとも、いろいろな魅力に溢れたお店なので、興味のある方はぜひ訪問してみていただきたい。新刊発売に備えて練習した私のサイン色紙も、今なら飾られておりますよ(誰得情報)。

店舗情報住所: 東京都千代田区神田多町2-2
営業時間: 10:00~22:00(L.O.21:00)
定休日: 土日祝
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主なメニュークリスティ風ソース焼きそば
 ランチセット 1200円
 単品 1000円