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龍宮海鮮チェンバンチャジャン

韓国旅行3日目は韓国高速鉄道=KTXを使い、日帰りで釜山まで行ってみた。「コレールパス(KORAIL PASS)」という外国人向けの周遊券があり、KTXを含めた韓国内の鉄道がお得な価格で乗り放題になるのだ。ヘトヘトの身体をベッドから引きはがすようにして起床し、もろもろ準備してソウル駅へ。初日の空港でコレールパスは受領してある。その際に予約したKTXに滑り込んで、ソウルから釜山まで400kmあまりを2時間半ほど揺られた。

龍宮海鮮チェンバンチャジャン

さらに釜山駅から地下鉄と路線バスを乗り継いで龍宮寺バス停で下車。停留所の名前にもなっている龍宮寺(용궁사/ヨングンサ)という海辺の寺院の門前にあるのが、今日の目的の店、龍宮海鮮チェンバンチャジャン(용궁해물쟁반짜장/ヨングンヘムルチェンバンチャジャン)だ。

観光バスが何台も停まっている人気店

新宿のジャジャンハウスの記事で紹介した通り、コリアン中華で人気のチャジャンミョン(짜장면/炸醬麵)には、チェンバンチャジャン(쟁반짜장/托盘炸酱)という焼きそば的なバリエーションがある。「チェンバン(쟁반/托盘)」は「大皿」を意味し、チャジャンミョンに魚介類を加えて混ぜ炒め、大きなお皿に2~3人前を盛り付けるのが一般的なスタイルだ。

広いフロアは団体がはけたタイミングで空いていた

今回訪れたこの店は、そのチェンバンチャジャンを目的に韓国全土から客が訪れる超人気店なのだ。ソウルから釜山までわざわざ来たのも、ここのチェンバンチャジャンが目的である。駐車場には観光バスが複数停まっていて人気のほどがうかがえる。着いたのが午後1時ごろで、ちょうど団体客がはけたところだった。

龍宮海鮮チェンバンチャジャン メニュー

手近なテーブルへと促されて着席。すぐにコリアン中華の定番、たくあん=タンムジ(단무지)と生玉ネギが出てきた。目的の海鮮チェンバンチャジャン(해물쟁반짜장/ヘムルチェンバンチャジャン)は、メニューの1ページ目に載っている。日本語表記は「海鮮大皿ジャージャーメン」。1人前(₩7,000≒700円)から頼めるのが嬉しい。人気店なので常に準備してあるのか、注文してわずか3分ほどで配膳された。早っ!

海鮮大皿ジャージャー麺(해물쟁반짜장) ₩7,000

麺は中太麺。緑茶が練りこまれているそうで、少し緑色がかっている。手打ちなのか、モチモチで伸びやかなコシだ。切り分けるためのハサミを渡されたが特に使わず。餡の具はイカ・エビ・チュクミ(小さなタコ)の魚介類に玉ネギ。さらにキュウリ、紫キャベツ、グリンピースにコーンがトッピングされている。

麺を炒めてないだとっ!

そしてここで初めて気付いたが、なんと麺を炒めてない! 普通のチャジャンミョンのように、茹でた麺に餡を掛けているだけだ。チェンバンチャジャン=麺と餡の混ぜ炒めというイメージがあったが、なんてこった、ここのは違うのか。うーん。焼きそばではないので当ブログの対象外なのだが、まあせっかく時間とお金を掛けてやって来たので、例外的に参考として紹介を続けよう。

チュクミ(小さなタコ)が美味しい

ものはとても美味しい。餡のベースはチュンジャン(춘장/春醤)で、味付けが甘いのは変わらないが、ここのは辛味を加えてあるそうだ。そのおかげで最後まで食べ飽きない。イカもチュクミも柔らかく、しかもたっぷり使われていた。一皿で満腹感を味わえるボリュームだし、これは人気になるよなあ。

海辺の寺、龍宮寺(용궁사/ヨングンサ)

食事を終えて、龍宮寺(용궁사/ヨングンサ)を参拝。日本の名所旧跡と同じく参道には土産物屋が軒を連ね、大声で呼び込みをしていた。寺院自体もそこかしこに俗っぽさを感じたが、日本海を背景にした眺めはなかなか壮観だ。もし誰か釜山へ来ることがあったら、食事も含めてお勧めしたい。焼きそばではないけどね。

店舗情報住所: 大韓民国釜山広域市機張郡機張邑侍郎里393-6
電話番号: (+82)51-723-0944
営業時間: 10:30~20:30
休業日: 旧正月・秋夕(チュソク)の当日
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主なメニュー海鮮大皿ジャージャー麺(해물쟁반짜장) ₩7,000