お好み焼 みつ
12月2・3日、広島グリーンアリーナでBABYMETALのライブが開催された。私は運良く2日ともチケットに当選。同じく当選した友達と2人で、2泊3日の広島旅へと赴いた。
昨年の秋に広島を訪れた際には、オタフクソース本社を訪問させていただいた。その縁もあって、今回はなんとオタフクソース社の佐々木直義社長とお会いでき、念願のツーショットを撮らせていただいた。個人的に今年を代表する一大事である。お忙しい中、ほんとうにありがとうございました。
また、鉄板Dining ゆうあを再訪して、うにホーレンやがんすを堪能したのを初めてとして、あれこれ食べ歩いた。もちろん、お好み焼や焼きそばも何軒か開拓したので紹介しよう。
広島訪問の初日に訪れたのは、本川町電停の近くにあるお好み焼・みつというお店。先日紹介した福島市の丸福がご実家のTさんは、奥様が広島にルーツを持つ。そのご夫妻から、このみつをオススメいただいた。
店舗は広島電鉄の走る相生通りから脇道へ入って50mほどの距離にある。フロアは広め。左手が厨房で鉄板前にはカウンター席がずらりと並び、右の壁沿いにはテーブルが何卓か置かれている。後で店主さんからお聞きしたところ、創業して17年目だそうだ。
同行した友達とカウンターに着席。メニューはもちろんお好み焼メイン。肉玉そばが650円ってのは、だいぶ安めの価格設定だ。注文したのはスペシャル(生イカ・生えび・イカ天)・そば(950円)のネギ掛け(+100円)。友達は広島へ来るのも、ちゃんとした広島スタイルのお好み焼を食べるのも初めてってことで、私と同じ注文にした。
熱した鉄板に生地を垂らして薄く丸く広げ、魚粉を掛ける。キャベツ、揚げ玉、モヤシ、肉と乗せて行き、ひっくり返して、鉄板との境目に油を注入。ちょうど生地が蓋の役割をはたして、キャベツやモヤシが蒸し焼きになるのだ。生エビ・生イカ・イカ天はそれらとはを別に焼く。
さらに離れた位置の鉄板に茹でた生麺を広げる。熱されたラードを刺し、魚粉らしき粉を掛ける。火を通しすぎない程度で魚介類は麺の上に。パリッと焼いた麺に生地やキャベツの本体を合体。玉子を薄く焼いて、本体を乗せ、ひっくり返す。ソースを塗って葱をトッピングして出来上がり。
「割り箸もあるけど、できれば鉄板からヘラで直接食べてね」
大きなお世話かも知れないが、友達にそんなアドバイスをしてから食べ始める。下の生地までをヘラでしっかり切った時のお好み焼の断面は、何度見ても美しい。広島のお好み焼の主役はやはり麺とキャベツだろう。ここのキャベツもよーく蒸されていて、本来の甘味が活かされている。
生エビや生イカの火加減もちょうどよし。豚肉はカリカリで麺もパリパリ。イカ天の歯応えに青葱の風味。多層的な食感と味わいを、濃厚なオタフクソースがまとめあげている。久々の本場のお好み焼き。やっぱり美味しいなー。
食べている間に地元のお客さんも入れ替わり立ち代わり入って来る。観光客向けでなく、地元の人に愛されているお店なのがヒシヒシと伝わってきた。お会計は1050円。広島でのお好み焼きが初体験の友達も喜んでくれ、大満足のランチとなった。やはり地元の方のおすすめはハズレが少ないなあ。
ちなみにBABYMETALのボーカル、Su-METAL(中元すず香)さんは広島の出身。お好み焼に並々ならぬ思い入れがあることがファンの間では知られている。今回の広島ライブは20才の誕生日祝いも兼ねた凱旋公演という側面もあり、滞在中に市内のお好み焼き店の多くが全国から集まったBABYMETALファンでにぎわっていたのを目の当たりにした。この勢いでBABYMETALに負けないくらい、広島のお好み焼も世界に広まって欲しいなあ。
店舗情報 | TEL: 082-532-2060 住所: 広島県広島市中区十日市町1-1-2 営業時間: 11:00~14:00, 17:00~22:30 (日祝: 11:00~15:00, 17:30~21:30) 定休日: 木曜 |
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主なメニュー | スペシャル(生イカ・生えび・イカ天) そば又はうどん 950円 麺なし 850円 肉・玉子(そば又はうどん) 650円 |
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