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宝来亭

8月に食べ歩いた関西の焼きそば特集、5週目でーす。


大阪市東成区の今里には「今里焼きそば」と呼ばれるご当地焼きそばがある。極太麺を使った後掛けソースの焼きそばで具は玉ねぎと牛肉のみ。バブル時代に一度失われたその味を復活させた焼きそば専門店・長谷川は、このブログを開設して間もない頃に紹介させていただいた。さらに宝来亭という大衆中華料理店でも、その今里焼きそばが食べられると知り、この機会に訪れてみた。

今里新橋通商店街 中華料理 宝来亭

訪問したのは関西滞在5日目。お盆休みに差し掛かろうという8月中旬、平日の午前11時過ぎのこと。地下鉄今里駅を降り、今里筋の一本西にある今里新橋通商店街を歩く。近鉄電車の高架の手前、右側に目的の店はあった。「今里焼きそば」の幟がおいでおいでをしている。

宝来亭 店内の様子

「いらっしゃいませー」

店内は奥に長く、昔ながらの大衆中華という雰囲気。客席はカウンターのみで15席ほど。早い時間帯なので先客なし。ご夫妻と息子さんらしき3人で切り盛りしているようだ。

宝来亭 メニュー

ラーメンは450円、餃子は250円と、価格帯はとてもリーズナブル。先週取り上げたフライ麺=カタ焼きそばは、店内メニューだと「フライそば」という表記だった。ご当地ラーメンの高井田ラーメンも置いてある。

今里焼きそばにはいろいろなオプションも

目的の今里焼きそばは中と大の2サイズがあり、それぞれ500円と600円。玉子入りやライス・味噌汁付きの定食、焼き飯付きのセットもある。お腹の空き具合からすると大を食べたいのだが、この後の予定が控えているため中サイズにしておいた。

ソースやコショウなど出してくれます

調理は年配のご主人が担当。中華鍋を熱して油をなじませ。玉ねぎと牛肉を煽り炒めて別の器に取って置く。再度油をにじませ。茹で上げておいた麺とさっきの具を混ぜ炒める。スープを少し足し、色々と味付け。更に混ぜ炒め盛り付けてできあがり。

今里焼きそば 500円

麺はうどん並みの極太麺。具は玉ねぎと牛肉のみ。化学調味料と塩コショウだろうか、そのまま食べるとごく薄い味付けだ。しかしこれが後掛けソースで一変する。

極太麺と牛肉・玉ねぎ……以上っ!

以前、長谷川のおっちゃんにレクチャーされた通り、ソースを2~3遍グルグル廻して、しっかり掛けた。麺を頬張ると……あー、この美味しさだっ! 極々シンプルなはずなのに、味の深みがぐっと増して食欲をガシガシと刺激する。ほんま美味しい。気付けば貪るようにかきこんでしまった。うーん、足りない。やっぱ大にしとけばよかったかなー。

ソースをしっかり掛けましょう

高井田ラーメンも極太麺が特徴なので、もしかしたら同じ麺を使っているのかな。どうしても気になり、不躾ながらお店の方に訊いてみたところ、高井田ラーメンの麺とは違って、玉子が入った卵麺を使っているとのこと。なるほど、しっかり使い分けているのね。教えて頂きありがとうございました。

こちらのお店が今里焼きそばを始めたのは、5年くらい前のことらしいが、こうやって古い味が残るのは焼きそば好きとしては、とても嬉しい。長谷川さんともども、末永くこの味を伝えて欲しいなあ。あー、また食べたい!!

宝来亭

店舗情報TEL:06-6972-7039
住所:大阪府大阪市東成区大今里西3-17-11
営業時間:11:30~23:00
定休日: 第1・3・5木曜、第3水曜
主なメニュー今里焼きそば 中 500円 大 600円
 玉子入り +50円
今里焼きそば定食 700円
今里焼きそば+やきめし(小) 880円

高井田ラーメン 500円
餃子 250円